楽天が都内の一部で食品や日用品について最短で20分で配送するサービスを始めました。スマートフォンの専用アプリで24時間いつでも注文することが可能で、購入者の自宅などに専用の配送車で届けます。
通信販売は配送リードタイムを競って成長してきました。以前は3~4日かかることが当たり前でしたが、少し前には翌日配送が常識になり当日配送が出始めたのも最近のことです。
しかしそのさらに上を行くサービスが誕生しました。それが楽天の「楽びん!」なのです。
ロジックは簡単で一定の商品を載せたトラックが一定地域内を走り回り、顧客からオーダーが入ったら届けるというしくみです。
ではこのようなサービスをどこかの会社がやっていたかというとそうではありませんでした。当日配送でも驚いていた消費者をさらに驚かすニューアイテムなわけです。
このような高次元の物流を目指していくことが厳しい企業間競争に勝ち残っていくポイントになることは間違いありません。
前回もお話したとおり、アメリカではアマゾンがトラック内に3Dプリンターを設置して生産しながら届けるということを検討し始めました。
日本でも同様のサービスが始まってもおかしくありません。トラックの中で調理した料理を届けるということは現実的です。
このように物流を差別化のキーにすることで企業は他社を引き離すことが可能となります。「生産しながら届ける」という発想の裏には生産する工場がいらなくなることを意味します。
固定的なコストを防ぐことができ企業にとってメリットは大変大きいものとなります。最初にやったものが利益を享受することができます。
消費者の嗜好は変わってきているものと思われます。ものの買い方も明らかに一昔前とは違ってきています。
自分で持ち帰るのではなく届けてもらう、店に出向くのではなくスマホを操作して買い物をする、しかも自分の好きなタイミングでものが欲しいということに変わってきているのです。
このような社会の変化に素早く対応できた物流が魅力的な商品となることは間違いないでしょう。新たな物流商品を生み出していくことが私たちには求められています。
自分の周りの声に耳を傾け、常に新しい、そして高次元の物流を開発していきましょう。
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