物流の顧客の仕事を変えるのは「物流提供側」のタスクです。工場では積極的に生産工程の効率を最大限にするための物流業務を行います。
物流事業者であれば、混載ルートを提供したり、混載が可能な容器体系を提示したりします。これらの行為を通して、顧客の仕事が変わることが私たちのアウトプットだということになります。
考えてみれば当たり前の話かもしれません。この世の中でヒットしている商品は、すべて顧客の生活を変える、という視点から開発されています。
ヒット商品を生み出すためには顧客になり切る必要があります。自分だったらどのような商品があったらうれしいか。こんな商品があったら私の生活はきっと変わるだろう、こういった思いが必要なのです。
工場物流であれば生産工程の立場に立って考えてみましょう。この時は固定観念を外し、生産工程として「自分本位」で考えてみることが新物流商品につながります。
ここで「こんなことをやったら物流が大変になる」という現実論を持ち出すことは禁物です。あくまでもお客様になりきり考えてみることです。
物流事業者も同様です。ただし物流事業者の場合には顧客たる荷主の業務を十分に理解していないことがあります。
そのために十分に時間を取って、顧客の情報を知ることが求められます。ここでも顧客に入り込み、顧客の立場で考えることを忘れてはなりません。
同業他社がすでに提供している商品は「当然に」提供できなければなりません。この物流商品がどのようなものかは調べれば大体わかるでしょう。
しかし他社をしのぎ市場で優位に立つためには「新たな視点」が欠かせません。そのためにはとにかく顧客の立場に立つこと。これに尽きると思います。
従来の物流はとにかく「受身」でした。「やらされている」物流でした。しかしこういった物流ではあまり価値を見出しづらいところがあり、高い価格はつきません。
努力、新たな発想、勉強・・・・。これらを繰り返し、繰り返し行った物流担当者だけが顧客の仕事を変えることができます。
今の延長線上や楽をして仕事をするという姿勢ではあり得ないことです。ぜひ顧客の立場に立って新物流商品を開発していきましょう。
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