物流の顧客とは物流事業者であれば荷主企業を指します。輸送をアウトソースしてくれている会社や倉庫保管を委託してくれている会社のことです。
物流は社内でも発生しています。社内で物流を担当している部署にとっても顧客が存在します。たとえば工場であれば生産工程がお客様ということになります。営業部門がお客様という会社もあるでしょう。
顧客に提供する物流業務を物流サービスと呼びます。このサービスの水準によって物流コストや物流の価格が決まります。
また、物流サービスのレベルが向上すれば、サプライチェーン全体が効率化することにつながります。それだけに物流サービスは重要だということになります。
では顧客に喜ばれる物流とはどのようなレベルなのでしょうか。原則としてレベルは顧客の数だけ存在すると考えた方がよいと思います。
輸配送について、ある顧客は今日中に届けてくれればよいと言い、別の顧客は今日の午前中に届けて欲しいと言う。これがニーズの違いです。
何もすべての会社で午前中に届ける必要はない、ということになります。ただし、レベルを向上させ、いつでもハイレベルのニーズに応えられるようにしておく必要があります。
しかもどこでも対応できるような水準では意味がありません。なぜならどこでもできるような仕事であれば、価格を値切られる可能性が大だからです。
この点については物流事業者の方は特に意識しなければなりません。物流事業者は市場で競争をしているわけですから、他社には打ち勝たなければならないのです。
社内で物流を行っている部署であれば、物流サービス水準を向上させれば自社の売り上げ向上やシェア拡大につながることになります。
つまり間接的に会社収益向上につながりますから、よりレベルの高い物流サービスについて市場調査を行い、実力を向上し、それを実現させていくことが望まれます。
次回に続きます。
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