皆さんは倉庫というとどのようなイメージを思い浮かべますでしょうか。
・ 暗い建屋の中に荷物が積み上げられている様子
・ シーンと静まり返った庫内で黙々と作業が行われている様子
・ 多くの作業者が活気にあふれピッキング作業を行っている様子
倉庫に対するイメージは人それぞれです。ただし倉庫を借りる側、つまり荷主の立場に立つとどちらかというとネガティブな印象ではないでしょうか。
それは「倉庫=在庫保管」というイメージがあるからでしょう。「在庫」は「罪固」と揶揄されて表現されることがあります。つまりユーザーにとって在庫とはどちらかというと持ちたくないものだからなのです。
このようなイメージがありますから、倉庫を生業とする倉庫業者では顧客集めに苦労することがあるかもしれません。
もちろん、最近の大型倉庫を活用することで今まで複数場所管理していた荷を集約し、物流業務の効率化を図ろうというユーザーにとっては大型倉庫はありがたい存在かもしれません。
しかし多くの会社ではそこまで大規模な物流施設を活用しながら物流業務を行っているわけではありません。
そこで倉庫業者がユーザーのところに営業活動に行ったとしても、あまり歓迎されないかもしれません。その理由は多くのユーザーが在庫保管のために外払いすることに消極的だからです。
特に会社の外の倉庫(通称外部倉庫)に在庫を保管すると、在庫が見えなくなる、といわれ、敬遠されることがあります。
では顧客に喜ばれる倉庫業とはどのようなものになるでしょうか。
まず「単純な在庫保管業務」を行うだけではないことを強調すべきでしょう。ではそのような業務とするためには?
世の中で保管業務だけではなくプラスアルファの「付加価値業務」を行っている倉庫業を見てみましょう。
たとえば通信販売業務を代行している倉庫などはいかがでしょうか。通信販売業務を請け負っているわけですから、単純に商品保管を行っているだけではありません。
ここにプラスアルファの「付加価値業務」が存在します。
次回に続きます。
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