今すぐにできる超簡単な物流改善があります。それはずばり「表示を付ける」ということです。何がどこにあるか瞬時にわからずに「探す」ムダを無くすことができます。
この「探す」という行為、皆さんも多かれ少なかれ毎日実施していると思います。この行為は物流現場において大敵です。
最近人材難という言葉が交わされる機会が多くなってきています。特に物流業は人が集まりづらい産業の上位に位置しています。
決して誇らしいことではありませんが、長時間労働、低賃金という情報が飛び交い、なかなか人が集まりません。
人不足だから時間を伸ばして仕事を片付ける、つまり残業を行ってやっと日々の仕事をこなしている会社が多いことでしょう。
でもちょっと待ってください。本当に人材は不足しているのでしょうか。これを検証するためには日々の稼働状況をチェックしてみる必要があります。
作業充実度という言葉があります。1日の中でどれだけ仕事に従事しているかの比率です。明らかに従事できない時間は休憩時間とミーティング時間です。
ではそれ以外の時間帯は休むことなくひっきりなしに物流作業に従事できているでしょうか。もしこの問いにYesと答えられるのであれば次のチェックを行います。
それは作業の仕方に無駄がないかどうかをチェックするのです。この時に先ほどの「探す」という行為に注目する必要があるのです。
棚に入庫するときに空いている場所を「探す」、ピッキング時に該当製品を「探す」、梱包のための資材を「探す」といったことを行っている可能性があります。
場合によってはこの行為が10%を超えることもあります。それを防ぐためにも「表示を付ける」ことが重要になってくるのです。
表示は極力大きく、わかりやすく付けます。一定の離れたところからもわかるようにすることがポイントです。
この効果は絶大です。しかも超簡単です。ぜひ今日からでも始めてみましょう。もしこの表示によって1日の10%程度を占める「探す時間」を無くすことが出来たら人材不足と思っていたことが解消できるかもしれません。
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