RFQプロセスにおいては見積価格を提示していただきます。その際に提出フォームはこちら側で準備しそれをサプライヤーに渡して記入していただくことにします。
提出フォームを相手任せにすると各社まちまちな項目での提出となりますので、提出後の分析にとても苦労します。
そしてこちら側が知りたい項目はできるだけブレークダウンしておくと効果的です。溶接価格1cmあたりの単価を記入する欄と実際の溶接長さを記入する欄に分けます。
物流費であれば輸送費と荷姿費に分けます。輸送費も距離単価と距離を記入してもらうようにするとよいでしょう。
このように知りたい項目はあらかじめ洗い出し、それを記入してもらうことで後々の分析が楽になりますし、価格比較の際にも役立ちます。
購買であればサプライヤーの実力値を把握しておくことが求められます。価格がすべて込み込みの丸まったものであれば、そのサプライヤーの労務費に問題があるのか資材調達力に問題があるのかさっぱりわからないことになりかねません。
価格をもらう際に気を付けたいことは他にもあります。それは「ブラックボックス」にする項目は無くすことです。よく物流費を明確化せずにブラックボックス化してしまっているケースを見かけますがこれは望ましくありません。
原価を明確にした上でそれに管理費と利益を乗せるという考え方でいきたいものです。「一式」でいくらという考え方はしない方が良いと思います。
これをコスト方式と呼びます。一方でプライス方式と呼ばれるものがあります。これは原価積み上げではなく最終的に「価格がいくら」になるかどうかを見る方式です。
実はプライス方式の方がコスト方式よりも安くなるという考え方もあります。原価積み上げでは表せない「戦略価格」というものがあるからです。
たしかに戦略価格の恩恵を被ることもあるかもしれません。ただし購買行為においては相手のSQDCMを把握するためにも原価の積み上げで価格を提出してもらうことがよいといえるでしょう。
次回に続きます。
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