工場の中で供給用に使う荷姿は、中身を入れすぎないようにしなければなりません。物流効率から見るとたくさんの部品を一度に運べることがベターですが、あくまでも供給先であるお客様は生産工程です。
生産工程ではあまりにもぎっしりと詰め込まれた荷姿だと中身を取り出す際に「やりにくさ」が発生してしまいます。
そこで自分たちが運搬上の品質を保護する目的である荷姿は、お客様の要望を優先し、「取り出しやすい」荷姿とする必要があります。
ではこの運搬距離が長距離に及ぶ場合はいかがでしょうか。長距離運搬は一般的にトラックや鉄道、船舶で行います。
その場合はやはり物流コストが最小になる荷姿を考えなければなりません。つまりできるだけ一度に多くのものを運べることが理想となり、それに適した荷姿が求められます。
ただ単純に今目の前にある箱にぎゅうぎゅう詰めにすることではありません。むしろもう少し戦略的に実施していく必要があります。
ではどのような戦略が求められるのでしょうか。よく行われていることは、一番よく利用する輸送手段をベースに荷姿を考えることです。
たとえば海上コンテナを使って輸出をするケースで考えてみましょう。その場合、40フィートコンテナか20フィートコンテナを使うことになります。
40フィートコンテナを使う場合、そのコンテナ内にぴったりとはまる荷姿を考えます。つまりコンテナを縦に横に「輪切り」にしていった際にできる直方体を容器とするのです。
こうすることで、原則として満載で運べば無条件でデッドスペースが無くなることになります。では皆さんが日ごろ使っているトラックではこのようになっていますでしょうか。
10トントラックは1.1系パレットとは相性が悪いため、いっぱいに積んでも必ずデッドスペースができてしまいます。
ですから国際物流に限らず、国内物流においても同じ考え方をすることが必要になるのです。これが荷姿戦略だということになります。
複数の容器があったとしても、お互い積み重ねが可能となることも忘れてはなりません。もし輸送コストを管理する立場にいたとしたら、あなたのための荷姿です。
ぜひ輸送時にロスの出ない荷姿を考えていきましょう。
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