物流業務をアウトソースする立場を荷主と呼びます。ちょっと古臭い表現ですが物流業界ではこの言葉が一般的となっていますので、この荷主という表現でお話を続けたいと思います。
物流を効率的に実行していくためには実際にそれを行う物流会社だけでなく、物流を発注する荷主も気を付けなければならないことがたくさんあります。
荷主と物流会社の緊密な連携が取れて初めて効率的物流が実現するのです。
物流はサプライチェーンの一部であることは今まで何度も申し上げてきたことです。私たちはこのサプライチェーン全体を効率化しなければならないというタスクを負っているわけです。
サプライチェーンは全体がよどみなく、清々と流れるようにすることが求められます。サプライチェーンのどこかでボトルネックが発生するとたちまち効率が低下してしまいます。
サプライチェーンの最大の狙いはリードタイム短縮だと言えるのではないでしょうか。そのためにサプライチェーンの構成要員がそれぞれリードタイム短縮活動を推進する必要があります。
この中に物流リードタイムというものも含まれています。物流リードタイムとは発注してからものが相手先に届くまでの時間を指します。
この時間が短ければ短いほど「良い」とされます。荷主は発注すればすぐにトラックが到着し、荷物をさっと積み込んで相手先に運んで欲しいと考えます。たしかにこのような姿が理想であると考えられます。
しかしこの仕事を請け負う物流会社はトラックを確保して配車する必要があります。なぜならば請け負った荷物をすべて自社保有のトラックで運ぶとは限らないからです。
もし荷主が定期的に日々トラック輸送を発注しているのであれば、先々どれくらいの荷物があるのかを物流会社に「内示」として渡しておけば物流会社の配車繰りに貢献します。
今日発注して今日中の配車はなかなか厳しいものがあるのです。確定でなくてもよいので、内示情報を物流会社に渡すことについて荷主として心がけておく必要がありそうです。
次回に続きます。
■ 物流セミナー情報
□ オンラインで物流標準時間のセミナーを実施します!
同じ内容で2回開催しますので、ご都合の良い回にご参加ください。
「たった2時間で理解できる魔法のツール「物流標準時間」の基礎
~カンコツ管理から脱却せよ!~」
2020年11月27日(金)15:00~17:00
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.e-butsuryu.jp/event/3019/
□ 頭を働かせ、手を動かして学ぶ体感型セミナーを実施します!
「工場の最後の砦を徹底改善!梱包品質・出荷生産性の劇的向上秘訣」
2020年12月15日(火)10:00~17:00
詳細は以下からお願いいたします。
http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/logistics/post-35329/
■ 工場管理に連載しています!
「品質向上につなげる 構内物流標準化マニュアル
11月号:入庫作業の標準化」
https://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■ 工場管理 臨時増刊号
「アフターコロナ時代のモノづくり新戦略 工場デジタル化大全」
に掲載されました!
https://corp.nikkan.co.jp/topics/view/994
■ 物流塾のホームページにコラムを寄稿しました!
「ミスを撲滅したければコレをやれ!顧客のハートを射止めるための物流品質向上作戦!(上)」
以下からご覧ください。
https://butsuryuujuku.net/colum/682/
■ 日本カイゼンプロジェクトのホームページに2本目の動画が掲載されました!
「工場内物流の改革」
以下からご覧ください。
https://www.kaizenproject.jp/
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/