物流業務をアウトソースする立場を荷主と呼びます。ちょっと古臭い表現ですが物流業界ではこの言葉が一般的となっていますので、この荷主という表現でお話を続けたいと思います。
物流を効率的に実行していくためには実際にそれを行う物流会社だけでなく、物流を発注する荷主も気を付けなければならないことがたくさんあります。
荷主と物流会社の緊密な連携が取れて初めて効率的物流が実現するのです。
物流はサプライチェーンの一部であることは今まで何度も申し上げてきたことです。私たちはこのサプライチェーン全体を効率化しなければならないというタスクを負っているわけです。
サプライチェーンは全体がよどみなく、清々と流れるようにすることが求められます。サプライチェーンのどこかでボトルネックが発生するとたちまち効率が低下してしまいます。
サプライチェーンの最大の狙いはリードタイム短縮だと言えるのではないでしょうか。そのためにサプライチェーンの構成要員がそれぞれリードタイム短縮活動を推進する必要があります。
この中に物流リードタイムというものも含まれています。物流リードタイムとは発注してからものが相手先に届くまでの時間を指します。
この時間が短ければ短いほど「良い」とされます。荷主は発注すればすぐにトラックが到着し、荷物をさっと積み込んで相手先に運んで欲しいと考えます。たしかにこのような姿が理想であると考えられます。
しかしこの仕事を請け負う物流会社はトラックを確保して配車する必要があります。なぜならば請け負った荷物をすべて自社保有のトラックで運ぶとは限らないからです。
もし荷主が定期的に日々トラック輸送を発注しているのであれば、先々どれくらいの荷物があるのかを物流会社に「内示」として渡しておけば物流会社の配車繰りに貢献します。
今日発注して今日中の配車はなかなか厳しいものがあるのです。確定でなくてもよいので、内示情報を物流会社に渡すことについて荷主として心がけておく必要がありそうです。
次回に続きます。
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