いろいろな会社の人たちと話をしていると意外なことに気づきます。それは自社のポジションについて明確に認識していないこと。
自分たちが市場の中でどのような立ち位置にいるのか。ライバル会社に比べて物流現場の水準が勝っているのか、負けているのか。そのギャップはどれほどまであるのか。
こういった点について結構無頓着なのです。この世の中競争社会ですから、自分たちの立ち位置がわかっていないと今後どのような方向に進んでいったらよいのかがわからないのですが・・・。
たとえば物流倉庫で仕事をしている人たちに聞くと、他社はおろか、自社の別の倉庫さえも見たことが無いという声が返ってきます。
これではまったくの“井の中の蛙”状態です。外が見えていませんから、自分たちで好きなペースで仕事をしているのです。
この状態は居心地は良いかもしれません。どこかと競って勝たねば、といったプレッシャーが無いからです。
しかし一番怖い状況でもあるのです。他社はもっともっと先を行っている可能性が大きいからです。
日本は島国です。江戸時代には鎖国制度を保っていました。その結果、欧米各国に比べて産業の発展が大きく出遅れました。
物流業務でもまったく同様と考えた方がよいでしょう。なぜならばマイペースで進めてきた結果、5年後には他社と比べ物にならないほどの差がついて、結果的に会社が倒産してしまった、ということになりかねないからです。
営業であれば売上高や利益に敏感です。常に数字に追われている状態です。一方で物流はどうでしょうか。今の自分たちの状態を数字で示せるでしょうか。
この「数字」という点でも物流は他の産業に大きな後れを取っています。物流に携わる人の中には数字が苦手という人がたくさんいます。
数字で状態を示せなければ、今が良いのか悪いのか、まったくわからないということと等しいのです。レーダーなしに飛んでいる飛行機のようなものですね。
では具体的にこの状況をどのように打破していったらよいのでしょうか。
次回に続きます。
■≪第19回≫ メーカー・流通研究会
メーカー荷主を振り向かせるとっておきの秘策
~ 彼らが気になって仕方のない“物流KPI”という魔法の営業ツールを入手せよ! ~
日 程:8月26日(金)講演 16:30~18:30
お申し込みは以下からお願いいたします!
http://www.e-butsuryu.jp/seminars/540
■毎週水曜日、日刊工業新聞に連載を始めました!
タイトルは「企業を進化させるSCM」です。
当面「調達物流」をテーマに展開してまいります。
モノづくりのページに掲載されていますので、ぜひお読みになって下さい!
http://www.nikkan.co.jp/info/
■日刊工業新聞社 工場管理 好評連載中!
「物流筋力を高めろ! 物流キーマンパワーアップ道場・第12回
『物流をデザインできるスタッフを育てよう(上)』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第12回 物流アウトソース成功のポイント』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!
「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/