トラック輸送でもお客様が喜ぶ物流サービスの提供は可能です。単にトラックで運搬するだけであればあまりにも当たり前すぎて喜ばれる域までは行かないかもしれません。
しかしトラックへの積み込みや荷降ろし、その他の付帯サービスを提供できれば一味違う輸送会社だと思われるでしょう。
時々輸送だけがサービスだと言い切る会社があります。積み込み等は荷主の仕事であって自分たちのやることではないと考えているようです。
このような付帯サービスがドライバー不足に拍車をかけているといいます。ドライバーは単にトラックを運転することしかやりたがらないともいわれます。
しかしこれこそが自分たちのことしか考えない物流なのです。サービス水準はお客様が決め、それに対する対価もお客様が認めた価値だけ支払われるのです。
自分たちのことだけしか考えない場合、徐々に仕事は無くなっていくことが考えられます。現時点で人不足とはいわれていますが、今後の日本は明らかに人口が縮小していきます。
結果的に物流サービスを求めるお客様も減っていくのです。物量が減っていくということです。だとすれば今後生き残っている物流事業者は高レベルのサービスを提供できる会社なのです。
輸送業務プラスアルファ、なんだかんだいってこれは必須だと考えておきましょう。
物流はモノを移動させることが本業です。モノを保管することも本業です。この本業の延長線上で質の高いサービスを考えてみてはいかがでしょうか。
たとえば製造会社に対する設備の補修部品管理業務があります。設備の構成部品が壊れると生産に支障が出ますので、すぐにでも交換したいところです。
しかし工場ではすべての部品をストックしておくわけにはいきません。この仕事を代行すると非常に喜ばれます。
通称MROと呼ばれますが、工業団地の近くに倉庫を持っていればそこで補修部品を保管し、複数の工場にサービス提供ができるのです。
まさにお客様のことを考えた喜ばれる仕事です。このような仕事はお客様と話をしていればニーズとして掴むことができるのです。
わざわざ自分たちの仕事の幅を縮めることはありません。何が喜ばれるのか。何が高く売れるサービスなのか。常に考えていくべきなのです。
次回に続きます。
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