物流事業者が真の物流事業者となるための人財育成について考えてみたいと思います。従来の運送業、倉庫業では、顧客から指示されたことを正確にこなすことが業務でした。
今後は受け身の仕事では顧客の要求を満たしませんので、より積極的に顧客に提案できることが求められます。
よく物流事業者の方は「提案」という言葉を口にします。この意味をしっかりと解釈しておく必要があります。
一つには改善提案です。顧客の物流を少しでも効率的に実行できるアイデアを出すことです。そしてもう一つ重要な提案が、この物流設計の提案なのです。
人財育成に取り組んでいる会社は、この物流設計の技術を身につけさせることが必要です。メーカーでも試行錯誤で行っていますから、物流事業者でできない話ではありません。
「いかに物流を発生させない流れをつくるか」
「物流が発生してしまった場合、それをいかに効率的に実行できるか」
「いくつかの物流パターンについて数値で比較できるか」
このあたりに的を絞って教育を実施してみてはいかがでしょうか。この教育の中には「発想力の育成」や、「数値で物事を判断する力」が必要になってきます。
これらについては一般的な物流の教科書には載っていません。そこで、コストの計算や物流工数の計算などは独自にテキストを作って実施していくことが望ましいと思います。
スタッフには極力外部企業の見学に行かせるとよいでしょう。メーカーではどのような工夫をしているかを実際に見てくるのです。
トラックと倉庫しかイメージできないようでは物流設計はできません。モノを購入してくるところの工夫は何か、構内でモノをジャストインタイムで動かす工夫やモノづくりを清々と行うポイントなど、今まで経験してこなかった領域に足を踏み入れることが重要です。
真の物流事業者とはサプライチェーン全体について一定の知識を持ち、さらに物流領域では深い知識を持つT字型組織が望ましいといえるのです。
ぜひ顧客から頼られる存在となるよう、努力を重ねていきましょう。
■7月15日(金)にサプライチェーン・セミナーを実施します!
サプライチェーン課題解決セミナー
~ チェーンのゆるみ 見つけ方・正し方 ~
『「メーカーサプライチェーンを深化させればビジネスが進化する」
~SCMを支える調達・生産・物流管理への取り組み方~』
3つの講演を一気に聴くことができる、お得なセミナーです。
ぜひご参加下さい!
お申し込みは以下からお願いいたします。
http://www.e-butsuryu.jp/seminars/539
■毎週水曜日、日刊工業新聞に連載を始めました!
タイトルは「企業を進化させるSCM」です。
当面「調達物流」をテーマに展開してまいります。
モノづくりのページに掲載されていますので、ぜひお読みになって下さい!
http://www.nikkan.co.jp/info/
■日刊工業新聞社 工場管理 好評連載中!
「物流筋力を高めろ! 物流キーマンパワーアップ道場・第11回
『物流をデザインできるスタッフを育てよう(上)』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第10回 物流管理について理解しよう』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!
「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/