サプライチェーンマネジメントという言葉が一般的になりました。モノを調達し、それを加工し、運搬してお客様にお届けするまでの全体の管理のことを指します。
この中において、物流はモノの流れを俯瞰できる立場にあります。今、どこで、何が起きているのかについて瞬時に認識できる立場にあります。
なぜなら物流は工場の中を縦横無尽に動き回って仕事をするという、特殊なオペレーションをしているからです。この立場を有効に活用しない手はありません。
ですからどこかで問題が発生した場合、その状況を関連部門へ運ぶ、つまり情報を運んで問題が大きくなることを防ぐことに貢献できるのです。
物流というと、その名前からモノを運ぶことだと理解されがちです。しかし実際にはモノと情報を運ぶことが物流の仕事であるという認識に立つべきでしょう。
この立場を活用することで、物流の付加価値を大幅に拡大することができます。その付加価値は一言で言うと「生産統制」ということになります。
生産統制というと一般的に生産計画を立案し、その通り実行できるようにコントロールすることです。したがって生産管理部が作成した生産計画を生産現場に提示し、その実行の統制は生産現場に委ねられていることが多いようです。
もちろん、自律的な生産運営を実行していくことが望ましい姿ではあると思われます。ですから生産現場では生産計画を遵守し、秩序ある運営を行っていくことが求められます。
しかし実際にはそのようにできていない現場がたくさんあります。その実態を生産管理部も把握していないケースが見受けられます。
生産管理部は計画を提示したらあとは現場任せ、になってしまっていませんでしょうか。生産現場ではさまざまな運用を行っています。その中には望ましくないような行為も含まれています。
たとえば生産計画外の生産。本日の生産計画は100台、明日の生産計画も100台というように提示されているにもかかわらず、本日に明日の分もまとめてつくってしまう。このようなことが実際には発生しているのです。
これは先行生産と呼ばれるものですが、いくつかの弊害が生じる可能性があるのです。
次回に続きます。
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