人材不足となるとどのように人を集めるかは大きな課題であることは間違いありません。業種間、企業間での人の取り合いとなるからです。
物流業をどこまで魅力あるものとするのかは、私たち物流に携わる人自身で何とかしなければならない問題です。
決してイメージがよいとは思いません。トラック運転者が人身事故を起こしたり、宅配ドライバーが顧客の荷物を蹴飛ばしたりすることが社会問題化しました。
私たちが一生懸命にイメージ向上を図ろうとしている矢先にこのような事例が起きると、間違いなく物流のイメージは悪い方向に向かいます。
「なぜあなたの会社なのですか?」私たちはこの質問に明確に答えられなければなりませんよね。明らかに物流関係の求職者は会社を選べる時期に来ていますから。
運送業は仕事がたくさんあっても人がいないから運べない状況にあります。特に物流の中でも運送業はなり手がいません。
そこで私たちは運送の魅力を120%アピールしていく必要があります。大雪でサプライチェーンが途絶えると運送のありがたさが身に染みると思います。
大地震の時も同様です。このような有事は運送のステータスを上げるには絶好の機会でもあるわけです。何とか求職者に振り向いてもらえるしかけを考えていきたいものです。
今後の環境変化には外資系企業の参入も考慮する必要があります。外資系は特に大きな値引きをしてまで仕事を取ることは考えません。
物流をシステムとしてとらえて実行します。行き当たりばったりの仕事はしません。荷主ごとの収支もわかって取引をします。
さらに安易に仕事を引き受けて自分たちの首を絞めるようなことはしません。このような視点は学ぶべきポイントであります。
また、今後の法改正で運転職にも外国人労働者が入ってこられるようになる可能性もあると思います。建設業がそうしてきたように。
私たちは環境変化に対応するという課題に向けて、同じように苦しんできた建設業を学ぶことも必要ではないでしょうか。
ということで、物流は昨今の環境変化に柔軟に対応し、他産業よりも一層の努力を行うことで難局を乗り切る必要がありそうです。
そのためには視野を広げ、固定観念を外し、今までの常識にとらわれない動きをしていくことが求められるのです。
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