自動化を考えなければならないのはまっさらな倉庫を立ち上げるとき、ほぼ無人で運用しようという思想で行く場合には検討する必要があります。
また人力で実施するにはあまりにも負荷が大きく危険を伴うような業務を機械に置き換えることも検討の余地がありそうです。
人手不足に対応するために機械化が容易である業務も同様です。
このように物流戦略あるいはやむを得ないニーズがあって初めて物流自動化が合理的であると考えられるのです。
このあたりが曖昧なまま自動化を進めると何のための自動化なのかわからず挙句の果てに中途半端なものになってしまうのです。
当初から無人化を考えるようなケースは別として、途中から物流自動化を考える場合は本当にそれをやらなければ何が困るのかを十分に考えるプロセスを設けましょう。
一番困るのが外部企業を見学しそこで見た自動設備を単純に取り入れてしまうことです。単純にと言いましてももちろん、社内の承認プロセスは通しているのですが、その自動化の目的が曖昧なケースです。
よく自動化された物流倉庫を先端物流会社と評価する場合があります。しかしその会社には明確なポリシーがベースにあり練りに練られた上で行っているわけです。
「自動化倉庫」イコール「先端物流」というわけでは決してありませんので誤解なさらないようにご注意ください。
ですから先端物流を見学に行くというケースが発生した場合には「自動化が進んでいる倉庫」ではなく、「物流マネジメントが進んでいる倉庫」を訪問するようにした方が良いと思います。
物流改善を行う場合も「自動化」に頼らず「いかにお金をかけずに改善しているか」に着目し、その点で優れている会社を訪問すると良いと思います。
まずは徹底的にお金をかけずに改善を行う、それでやり尽くしてなお自動化しなければならないような箇所があったらその点に対して投資を行う、こういった発想が必要でしょう。
この世の中では自動化率が「ゼロ」でもまったく問題なく仕事をしている会社の方が圧倒的に多いのですから。
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