皆さんの会社の現場では長時間労働の問題は発生していませんでしょうか。長時間労働は労働者に身体的・精神的負担を与え、労働災害にもつながる大きな問題です。
もし長時間労働に代表されるような労務上の問題があるのであれば、優先的に解決することが必要です。何か事が起きてからでは遅いのです。
まず物流現場の管理監督者について考えていきましょう。管理監督者はその現場の責任を一手に引き受けていますのでいろいろとプレッシャーがあることでしょう。
皆さんは名ばかり管理職という言葉をお聞きになったことがあるのではないでしょうか。一般的に管理職は経営と一体となり、その現場について責任を持ってマネジメントしていく人のことを指します。
しかし名ばかり管理職はその実態は一般従業員とほとんど変わりません。労働時間管理も行われていれば経営と一体という実態とはかけ離れている場合があります。
その一方で「管理職だから」という理由で労働時間について無制限としている会社があります。時間外手当も支払われていません。これこそが名ばかり管理職ということになります。
管理監督者は司法の立場からは厳しく制限され、以下のような要件が定められています。
・ 経営者と一体的な立場にある者
・ 労働時間、休憩、休日の枠を超えて活動することを要請されてもやむを得ない重要な職務と権限がある
・ 賃金など一般の労働者と比べて優遇措置が講じられている
・ タイムカードなど時間管理を受けていない
いかがでしょうか。かなり厳しい内容ではないでしょうか。行政側とは見解の違いはありますが、この定義も無視するわけにはいきません。
物流センター長と呼ばれる人の多くが時間管理をされており、経営とは少し離れた立場で仕事をしています。
一度ご自身の会社の物流センター長をはじめとする管理監督者の方の仕事の実態をチェックしてみましょう。
もし明らかに管理監督者として正しくない業務を行っている場合には是正する必要があります。まずこの点から物流現場の労務管理をチェックしていきましょう。
次回に続きます。
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