日本では物流担当取締役はあまり多くいません。物流部門もない会社はざらです。しかしサプライチェーン効率化の観点からは物流は極めて重要です。
物流はサプライチェーンのキーであり、それを重視した取り組みを行っている会社ではしっかりとした物流組織が整備されています。
そしてさらに意識が高い会社で物流担当取締役(CLO)を置いているのです。その名の通り物流に責任を負う役員です。
日本の多くの会社では物流を軽視する傾向にあります。物流担当取締役はおろか物流部門さえ設置していません。
しかし欧米企業は違います。そもそもロジスティクスを長い歴史の中でやってきただけあります。物流を戦略的に行いますのでサプライチェーンも清々と流れていきます。
日系の会社に外資が入ると考え方が変わってきます。実際に突然社内で物流の地位が向上してしまった会社もあるくらいです。
物流のポジションを上げるということは社員も物流をやってみたいと考えるきっかけになります。そうなればしめたもの。物流の魅力も向上していきます。
本来物流はサプライチェーンのキーです。だからそこまで意識的に物流の魅力を上げようといった活動は不要のはずなのですが残念ながら日本ではそうはいきません。
そこでできれば物流担当取締役を置くこと、そして自分も物流の分野で出世したいと社員に思わせることが望ましいでしょう。
そのために社内でサプライチェーンマネジメントをきっちりと教育していく必要があります。物流を変えれば何が変わるのかも明確にする必要があります。
そして社員に夢を持たせることです。欧米企業のようにロジスティクスが一目置かれるようにしていくことです。
その活動がサプライチェーンを効率化させ、在庫を減らし、リードタイムを短縮することで他社に打ち勝つことにつながるはずです。
ぜひ物流の魅力を向上させるしかけを作り、それを実践していきましょう。
■日刊工業新聞社 工場管理 新連載スタート!
「工場全体を効率化できる 物流のトリセツ
『第6回 サプライチェーンマネジメントに取り組もう』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第19回 調達物流改善の取組み(下)』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/