物流業務の内、トラックドライバーという職種は特に人を集めづらい実態にあります。新たにドライバーにある人が増えないため、現役ドライバーの高齢化が進んでいます。
高齢化が進むと体力も衰え、かつてのように無理がきかなくなってきます。このような現状では従来と同様の物流サービスを維持できるかというとそういうわけにはいかないでしょう。
トラックドライバーの成り手がいないのは、給料が安いという点と、危険だと思われている点が挙げられます。
この内危険だという点は一部誤解があると思われます。確かに公道で仕事をするわけですから事故が皆無かといえばそんなことはありません。
しかし最近は安全装備も充実してきていますので、かつてほど危険な職種ではなくなりつつあります。
もう一つの給料の点ですが、これは改善が必要です。会社の中で一番付加価値を生んでいるのはトラック運送ではないでしょうか。
だとすればそれに見合った給与を設定することが求められます。これは会社としての課題です。従業員の給料を上げるためには会社の利益を増やす必要があります。
そのためにはより利益のとれる商品を開発していくことと、社内の余分なコストを縮めることが求められます。
まさに経営課題です。2つの課題を同時並行で進めていくことが必要ですが、今まであまりそういった視点で仕事をしてこなかったのであれば少々苦労はするかもしれません。
しかしその実行抜きにはドライバーの給料は上げられません。結果的に新たな社員も入ってこないことでしょう。
まず各社員が自分たちの周囲を見渡して、余計なコストを発生させているポイントを見つけることからスタートしましょう。
これは仕事の仕方も含めて見ていく必要があります。時間をかけて行っている仕事を短時間でできるようにする。そして余分な残業を減らす。
この活動を続けていけば必ずコストは下がります。経営者自ら号令をかけて進めていきましょう。
次回に続きます。
■日刊工業新聞社 工場管理 新連載スタート!
「工場全体を効率化できる 物流のトリセツ
『第6回 サプライチェーンマネジメントに取り組もう』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第19回 調達物流改善の取組み(下)』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/