物流業務を好んでやりたがる人は多くありません。物流はほぼすべての産業について回りますが、どちらかというと付帯的な仕事ととらえられがちです。
そのためか物流業務は決してメジャーではなく、それを希望して入社してくる人もほとんどいません。物流事業者でも状況はまったく変わりません。
自らどうしても物流の仕事がやりたいので物流事業者を希望するという人は少数派です。もちろん運輸業でも旅客の航空会社は人気業種ではありますが。
旅客運送とは異なり貨物運送業は厳しい状況にあります。ではなぜ物流をやりたがる人は少ないのでしょうか。
それは物流業務のイメージにあると考えられます。物流というと一般の人が真っ先に頭に浮かぶのはトラックで荷を運んでいる様子でしょう。
そしてもう一つ浮かぶとすれば宅配でしょう。個々の家庭を回って荷物を配っていく配送マンはなじみ深いのではないでしょうか。
では頭に浮かぶ物流の様子、どのように感じられるのでしょうか。きっと「大変」とか「重労働」といったイメージではないでしょうか。
それが頭に定着するとその仕事はやりたくない、と感じるかもしれません。たしかに物流の仕事は楽ではないかもしれません。
でも大変なのは物流だけではありません。他の業種でも同様に大変なのです。一方で宅配の配送マンのように私たちにとって身近な存在であればあるほど強烈な印象が残るのかもしれません。
ただし私たち物流に携わる者が注意しなければならない事実があります。イメージはあくまでも印象ですから、それが正しいかどうかは客観的には判断しづらいと思います。
でも「事実は事実」です。しかも客観的な。ではその事実とは何でしょうか。それは「労働時間」と「給与」です。
物流業の労働時間は産業平均よりも長く、給与は安いという実態です。つまり1時間あたりの給与水準が低いのが物流業だということなのです。
これでは魅力ある業界とはいえません。人が集まらないのも客観的に納得できてしまいます。つまりこの点を何とかしなければ物流として人を集めることは困難なのです。
次回に続きます。
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