物流センター長の第三の役割は「永続的な改善活動」です。これは現場収益の向上に通じるものがあります。今の現場を少しでも良くしていくことに精力を傾ける必要があるのです。
改善活動をやっていかなければ物流現場は衰退していきます。何もせずにほっておくことによりコスト高になり会社収益を圧迫することになります。
その結果としてセンター長をはじめ従業員の給与が上がらずに仕事に対するモチベーションが下がるといった悪循環になりかねません。
従業員のモチベーションが下がることは品質劣化にもつながります。これは非常に怖い現象です。一番避けなければならないことでもあります。
給与が上がらないだけではなく下がることもあるでしょうが、そうなるとますます現場の士気は下がります。
そうならないように常に改善を繰り返し、会社の収益向上につなげ、自分たちの給与アップにつなげていく必要があるのです。
さて今まで物流センター長、物流に携わる管理監督者の役割についてお話してきました。これに気づいている会社は問題ありませんが、そうでない会社は改めて職務分掌に明記する必要があるのではないでしょうか。
もし会社としてセンター長の役割を明確にしているにもかかわらず、それに見合った働きをしていないのであれば給与ダウンや降格なども考えなければならないでしょう。
逆の見方をすると、センター長の役割を明確にするとともに、それにふさわしい給与にすることも大切です。
時々耳にする話ですが、一般職からセンター長になったとたんに給与が下がった、という現象があるようです。
これはセンター長が管理職の場合、残業代がつかなくなって実質の手取りが減るという現象です。これはいかがなものかと思います。
会社は管理職にはポジションなりの仕事をさせ、それに見合った給与を支払うべきです。残業代を支払わないことを目的とした「名ばかり管理職」はもってのほかです。
一般職とは明らかな差をつけた給与体系にし、それ相応の働きをしてもらいましょう。
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