物流センター長の第三の役割は「永続的な改善活動」です。これは現場収益の向上に通じるものがあります。今の現場を少しでも良くしていくことに精力を傾ける必要があるのです。
改善活動をやっていかなければ物流現場は衰退していきます。何もせずにほっておくことによりコスト高になり会社収益を圧迫することになります。
その結果としてセンター長をはじめ従業員の給与が上がらずに仕事に対するモチベーションが下がるといった悪循環になりかねません。
従業員のモチベーションが下がることは品質劣化にもつながります。これは非常に怖い現象です。一番避けなければならないことでもあります。
給与が上がらないだけではなく下がることもあるでしょうが、そうなるとますます現場の士気は下がります。
そうならないように常に改善を繰り返し、会社の収益向上につなげ、自分たちの給与アップにつなげていく必要があるのです。
さて今まで物流センター長、物流に携わる管理監督者の役割についてお話してきました。これに気づいている会社は問題ありませんが、そうでない会社は改めて職務分掌に明記する必要があるのではないでしょうか。
もし会社としてセンター長の役割を明確にしているにもかかわらず、それに見合った働きをしていないのであれば給与ダウンや降格なども考えなければならないでしょう。
逆の見方をすると、センター長の役割を明確にするとともに、それにふさわしい給与にすることも大切です。
時々耳にする話ですが、一般職からセンター長になったとたんに給与が下がった、という現象があるようです。
これはセンター長が管理職の場合、残業代がつかなくなって実質の手取りが減るという現象です。これはいかがなものかと思います。
会社は管理職にはポジションなりの仕事をさせ、それに見合った給与を支払うべきです。残業代を支払わないことを目的とした「名ばかり管理職」はもってのほかです。
一般職とは明らかな差をつけた給与体系にし、それ相応の働きをしてもらいましょう。
次回に続きます。
■物流作業効率化の決め手について講演を行います!
『物流標準時間の導入とその活用法』
生産工程は標準作業や標準時間を導入しきっちりとマネジメントできている会社でも、物流作業となると意外と手つかずになっているケースが散見されます。
物流標準時間を導入する狙いとその活用方法について解説し、より生産性の高い物流作業の実現の後押しをさせていただきます。
日 時:2015年1月20日(火) 10:00~17:00
会 場:東京・渋谷近辺の会議室
http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/management-innovation/post-18713/
■講演DVDが発売されました!
「成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略 」
http://ebrainshop01.free.makeshop.jp/shopdetail/000000000151/
■日刊工業新聞社 工場管理 に連載中!
「工場はまだまだ改善余地がいっぱい!
工場管理者のための物流改善ネタ出し講座」
1月号 宝の山を掘ろう 回収作業編
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000516
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/