物流業に限らず現場の長の役割は非常に重要です。その長のマネジメント次第で現場のパフォーマンスそして会社の収益が全く違ったものになりますので。
ただし残念ながら物流業界では現場の長たる物流センター長が満足に育っていないケースがままあります。
ということで物流センター長の役割について再認識するとともに、現場をマネジメントできる人財をどのように育てていかなければならないかについて考えてみたいと思います。
では早速ですが物流センター長の役割とは何でしょうか。
第一に挙げられることはその現場の収益を向上させることではないでしょうか。各現場の集合体が会社になりますので、それぞれの現場がきちんと営業利益を確保しないと会社が儲かることはありません。
そこでセンター長は自らの現場がどれくらいの売り上げを確保でき、その売り上げのためにいくら経費をかけたのかがわかっていなければなりません。
当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、意外とこれができていない現場がたくさんあるのです。
何となく仕事をしたら結果としてこれだけの利益が出た、というような場当たり的な現場があることは見過ごせません。
まさにサラリーマン的な発想のセンター長が自分の配下の現場の収益を気にしない典型例です。本来であれば日々の収益がどれくらいなのかを把握したいところですが、月次でも場当たり的、成行きでの結果が出ている状態は望ましくありません。
もしこのようなセンター長がいるのであれば改めて教育をし直さなければならないでしょう。これは会社の責任です。
第二の役割は人財育成でしょう。センター長に限らず管理者であれば誰しもやらなければならないのが部下の育成です。現場のパフォーマンスを最大限に発揮するためには良い人財を揃える必要がありますが、それは人財育成のプロセスを通して実施しなければなりません。
物流センター長は自職場でどのようなスキルが必要かを整理し、今の部下の実力を把握します。そしてその部下への要求水準と比較し不足している部分を明確化する必要があるのです。
この要求水準とのギャップについてどのように埋めていくのかが「教育・トレーニング計画」になるということです。
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