製造メーカーであれば必ずといってよいほど整備されているのが「標準時間」です。この元には標準作業が決められており、誰もがその通りに仕事を実行することがルールです。
作業手順を決められたとおりに行うとともに、作業時間も決められた時間で実行することが求められます。原則として決められた手順で行えば、かかる時間に大きな差は出ません。
一方で物流はどうかというと、標準作業が決められていない現場が多いと思います。その結果として作業者によって出来高にバラつきが出ます。
かかる時間にも差があります。品質にもバラつきが出ていることも事実です。つまり仕事が標準化できていない物流作業が多いことによるロスが多々あるということです。
ではなぜ物流作業は標準化されていないのでしょうか。決して標準化ができない仕事ではない物流ができていない理由を探る必要があります。
一つに「標準化」そのものを知らないということが考えられます。特に物流事業者の場合にありうることです。
製造メーカーであれば標準化は当たり前なので、物流にも標準作業を導入しようという動機づけが働きますが、そもそもそういった環境にない物流事業者ではありうることです。
二つ目は「標準化」を行うスキルを持った人がいないことが挙げられます。これは主に製造業で理由にされることです。やりたいけど、できない、という考え方です。
三つ目は「標準化」は物流になじまないという誤解があります。半ば言い訳に近いものがありますが、同じものを繰り返し生産する製造とは物流は違うと言いたいのだと思います。
しかしこれは全くの誤解ですので、物流作業でも標準化は可能だということを素直に学び、理解することが必要だと思います。
ですから物流事業者でも製造等の他の事業者であっても最初に「標準化」の大切さを学び、それを理解してから取り組む必要がありそうです。
まず作業ごとの時間値を決める前に、この「標準化」を先に進めることが求められます。
次回に続きます。
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