物流業務を行うにあたって切っても切れないのが物流データです。これを整備せずに「勘」で仕事を行うことからはそろそろ卒業したいものです。
では物流データにはどのようなものがあるのでしょうか。主だったものを抽出してみましょう。
・ 荷姿データ
・ 輸送距離データ
・ 作業標準時間
・ 使用容器データ
この内、最重要と考えられるものが荷姿データです。なぜなら荷姿はすべての物流機能に影響を与える根幹だからです。
この荷姿データを整備していない会社を見かけることが多いのですが、これは望ましくありません。物流管理そのものが成り立ちませんので。
そこで、まずこの荷姿データの整備から始めてみましょう。
最初に荷姿のサイズを調べてみましょう。キー項目は「縦寸法」、「横寸法」、「高さ寸法」のいわゆる3辺寸法と呼ばれるものです。単位は「mm」がよいと思います。
次に「荷姿重量」です。荷姿重量は製品重量と容器重量で構成されます。出し方は次の通りです。
「製品重量×入数+容器重量」
この単位は「kg」がふさわしいと思います。
会社で管理対象となるすべての荷姿について「寸法」と「重量」を調査することが荷姿データ整備の第一歩となります。
次に使用容器の体系化と容器コードの設定を行っておくと便利だと思います。荷姿を構成する容器は何パターンかあると思われますので、一目でどの容器を使用しているかがわかると管理上便利です。
この体系化のやり方として、容器の素材で分類することがあります。容器はプラスチック容器、ガラス容器、鉄製容器、木製容器、紙製容器などがあります。
これをそれぞれアルファベットで表したときの頭文字をとるとわかりやすいかもしれません。ただし同じ文字を使用しない工夫は必要です。たとえばプラスチックと紙は同じ「P」となりますので、どちらかを別文字にする必要があります。
次回に続きます。
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