同一会社で同一物流会社に発注しているのであれば、たとえば輸送の発注であれば発注窓口を一カ所とし、そこから物流会社に発注するようにしてみたらいかがでしょうか。
各部門で発注すると、0.5台分の荷物しかないのに1台配車し、別部門が同じ日に同様の配車をする可能性があります。
大きな会社になればなるほどこういった現象が発生しやすくなる傾向にあります。物流情報は一元化する必要があるのです。
容器を購入する場合もスケールメリットを活かすべきでしょう。各部門や各工場でばらばらに発注するのではなく、まとめて年間発注数を決めて契約価格を定めることを最初にやるべきことではないでしょうか。
その上で個別に必要数を必要タイミングで購入していくのです。要は価格についてはその会社としての取引価格を定めることです。部門価格ではないのです。
サービス内容についても会社として定めます。物流会社とはきっちりとサービスレベルアグリーメント(SLA)を結び、その通りに仕事をしてもらうとともに、そのレベルに見合った価格設定を行います。
仕事のパフォーマンスについては各部門で評価を行い、それを集約したうえで物流会社とパフォーマンスミーティングを実施するようにしましょう。
つまりその会社としての評価を物流会社に伝えるのであって、それぞれの部門から発信するのではないということです。
また自社の物流KPIについても部門間で統一しておくと良いと思います。ルート別積載率や荷姿充填率、誤出荷率(流出率)や工程内不良率(未流出率)などは各部門で把握し、その程度を比較するようにします。
物流のやり方次第で物流コストが変わってきますので、その要因としてのKPIは共通化し、どこの部署がうまくオペレーションできているのかについて評価できれば良いのではないでしょうか。
できれば全社的に物流状況を把握し、企画運営できる物流管理部を設置できることが望ましいと思います。
会社として物流に関してばらばらに取り組むことはさまざまなロスの発生につながります。情報を共有化し、物流のパフォーマンス向上につなげていきましょう。
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