物流を効率化するためには荷物を集めるという原則があります。物量が集まれば一単位当たりのコストは下がります。
そこでものを発送するときにはできるだけまとめた方がコスト的に有利になるのです。同一方面に同じタイミングで送る場合は荷物を合わせて出すことが基本だと考えましょう。
こういった原則があるにもかかわらず、ばらばらに物流を行っているケースが多いのです。というか、まとめるべき荷物があることに気づかないことが多いと言った方が良いかもしれません。
その例として次のようなケースが考えられます。
同じ会社の営業一部と営業二部があったとします。営業一部では日用雑貨を取り扱っています。営業二部では食品を扱っています。
各部ではそれぞれ倉庫内でピッキングを行い、出荷しています。同じ倉庫ですが、一部は一階、二部は二階と三階で保管とピッキングを行っているのです。
それぞれの部ではできるだけトラックがいっぱいになるように工夫はしていますが、平均積載率は65%程度となっています。
ここでこの会社では非常に重要な点を見落としているのです。それは日用雑貨も食品も「同じ届け先」があるという事実です。
得意先からは日用雑貨と食品とで別々のオーダーが入ってきていますが、納品先は同じ店舗なのです。しかしそれぞれの部ではこの点に気づくことなく、それぞれ別々に配車をしています。
情報が分断されていることでこのような現象が発生しているのですが、もし一部と二部とでもっとコミュニケーションが取れていれば最初から混載で届けていたことでしょう。
実はこのような事例が山ほどあるのです。ただ単に気づいていないだけで、物流ロスを発生させてしまっているのですね。
次回に続きます。
【物流セミナー情報】
1.大阪で輸送改善のセミナーを実施します!
「トラック輸送の効率化 輸送の見直し&輸送コスト削減
物流コストの60%を占める輸送費にメスを入れる!」
2020年1月21日(火) 10:00~17:00
大阪府工業協会 研修室
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.opmia.or.jp/seminar/5681
2.東京で工場内物流のセミナーを実施します!
「工場内物流の 効率的、コストダウン 」
2020年1月29日(水) 10:00~17:00
[東京・五反田] 技術情報協会セミナールーム
https://gijutu.co.jp/doc/s_001210.htm
本セミナーは筆者の紹介割引制度があるため、筆者のアドレスまでご連絡ください。割引申込書を送付させていただきます。
3.東京で梱包改善のセミナーを実施します!
「工場の最終工程を徹底改善!
【体感型】梱包品質・出荷生産性向上の鉄板法則
~ポカミス防止と作業効率向上のための最強メソッド~」
2020年 2月 20日(木)10:00~17:00
日刊工業新聞社 東京本社 セミナールーム
詳細は以下からお願いいたします。
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/3414
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/