御社は物流に関する管理指標としてどのようなものをお持ちでしょうか。物流は一般的にコストと考えられがちですから「発生した金額」は最低でも把握されているものと思います。
物流も作業ですから製造会社で行っているものと同等の管理が必要です。管理としましては安全、品質、納期、コストの各分野につきまして重要業績管理指標(KPI)を設定して見ていくことが望ましいでしょう。
面白いことに製造業の中で生産工程についてはこれら管理指標を設定して日々マネジメントを行っている一方で、物流工程についてはほとんど管理されていないという状態が見受けられます。
この要因として次のようなことが挙げられます。
・ そもそも物流に関心が無い
・ 物流部門が管理技術を持っていない
・ 物流部門の人財が薄い
最初の「関心が無い」ということはさびしい限りではありますが現実問題としてあり得ます。日本では昔からあまり物流に関心が寄せられていない歴史があり、その影響を受けている可能性は大いにあるでしょう。
物流部門が管理技術を持っていない、物流部門の人財が薄いという二つは「関心が無い」ことの結果であると考えられます。
本来は会社全体で物流の面倒を見ていくことが望ましいと思われますが、物流のことは物流部門でやれ、という考え方も根強く、それでなくても人財が薄い中、なかなかやりたいこともやれないという実態があるのでしょう。
そうは言っても自分たちの実力値を把握し、それを改善向上させていくことは必須です。少しずつでも活動に移していきましょう。
取り急ぎ実力値として見ていきたいのが「作業生産性」です。この作業生産性を示すKPIとして次のような例が考えられます。
・ 一人一時間あたり運搬量
・ 一人一時間あたりピッキング数量
・ 一人一時間あたり梱包量
これらのKPIにつきましては現在保有していると思われるデータを使って算出できますので、このあたりから始めてみることをお勧めします。
次回に続きます。
■9月16日(水) IE協会で事例研修会を実施します!
『大人気講座「構内物流の果たすべき役割」の取組事例から学ぶ』
どのように物流改善を進められていますか?生産ラインの効率化を差し置き、物流部門の効率化を実施すると、生産ラインに大きな負担をかけてしまうことになります。
本当の目的を見失わず、正しい物流改善を進めることが、生産コストの低減と品質の大幅な向上に貢献するのです。
本事例研修会では、物流担当者が陥りやすい勘違いとその是正方策について、「構内物流の果たすべき役割」を3つに分類し、改善の取り組み方、進め方について、経験豊富な講師が実体験をもとに解説します。また、実際に改善の取り組みを行った企業事例を聴講し、現場を見学することによって、工場の生産効率と品質の大幅向上、さらには構内物流が生産統制を行うといった、一歩進んだ物流業務の確立が期待できます。
ぜひこの機会に、多くの方のご参加をお待ちしております。
お問い合わせ先【日本IE協会】
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物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/