物流監督者が本来やらなければならない業務ができていない場合、その原因を明確にしっかりとやってもらわなければなりません。よく人員が足りないという話を監督者が口にすることがあります。
その真偽はきちんと調べなければなりませんが、実際に人を投入し、監督者の言い訳の余地を絶ってしまうという手があります。
物流監督者が本来業務を行わないために物流品質不良を発生させてしまうことは何としても避けなければなりません。この監督者に関わる問題点はすべて洗い出し、適切な手を打つことを心がけましょう。
視点を変えて「ルールそのもの」に着目してみましょう。果たして決められたルール(標準作業)が正当なものかどうかを改めて見てみるのです。
よく理想を標準化したようなルールを見かけることがあります。守ることが困難なことがわかっていながらそれを標準作業にしたところで、それが遵守される可能性は低いと思われます。
むしろそれは標準作業とは言えません。標準作業とは標準的な人が普通に作業を行った時にそれが無理なくできるものでなければなりません。
理想を標準にしたら大幅に工数を要する場合、そのコストを回収できる価格で販売しているかが問われます。
よくあるパターンが価格は安く、コストが高くつく事例です。こういったケースでは往々にして現場はコストのかからないやり方で実施します。しかも改善ではなく手抜きでやられてしまうのです。
つまり最初から無理な仕事のデザインをしたがために不良を発生させてしまう事例です。会社の中で標準が守られていない作業があったとしたら、こういった「ムリ」の視点でも見てみることをお勧めします。
また標準作業が守られていないことを知っていながらその状態を放置していたというケースもあると思います。物流設備が企画を外れているのにそれを補修せずに使い続けるような事例です。
次回に続きます。
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