物流収支は最低でも各物流センターで「センター業務」、「自社輸配送」、「協力会社輸配送」の3つで把握していかなければなりません。
この3分類で収益目標通りだったのか、不足していたのか、あるいは目標以上の収益を確保できたのかを最低でも月単位に認識していく必要があります。
またあわせて拠点における間接経費はどれくらいかかっているのか、本部経費はどうなのか、そのインパクトはどれくらいあるのかについても把握しましょう。
原則として付加価値を与えるのは現場ですから、極力間接経費は少ないほうが望ましいと考えられます。そこで間接部門が現場に対してどのような貢献ができているのかについても考える必要がありそうです。
拠点ごとに売上目標と利益目標は年度初めに決めると思います。それを月々の計画に落とし込むとともに、その達成度管理が必要になるのです。
センター長はこの目標値と実績値の状況を把握するとともに差があった場合にはその要因分析を行わなければなりません。
そして負の要因があれば、それを解消し改善していかなければなりません。目標通りに進むような計画を立案しその通り実行する。これがP(計画)とD(実行)の部分になります。
毎月その結果をチェックし(C)改善する(A)、こういった流れにしていくことです。これがビジネスの基本ではないでしょうか。
次のステップとして明確にしていきたいのが得意先別の収益管理です。見た目で同じような仕事をしていても儲かる得意先とそうでない得意先があると思います。
意外とこれがわかっていない会社が多いのです。コストが大きくかかっているのにそれが回収できないのであれば、その得意先は会社にとってお荷物になってしまいます。
営業が仕事を取る時に十分に採算性を考えておかないとこのような事象が発生するのです。もちろん、営業の基本についても会社内で教育することも必要になるかもしれません。
次回に続きます。
■物流セミナー情報
1.運送価格のサーチャージ制度を説明するオンラインセミナーを実施します!
「今こそ、サーチャージ制運賃を考える!
“今しかできない” 損して得取る運賃交渉」
2020年6月18日(木)16:00~17:00
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.e-butsuryu.jp/event/2692/
「5Sの定着と生産性向上セミナー」
2020年6月29日(月)18:00~20:00
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.kaizenproject.jp/event/5s_kaizen_seminar/
3.物流標準時間のオンラインセミナーを実施します!
「たった2時間で理解できる魔法のツール「物流標準時間」の基礎
~カンコツ管理から脱却せよ!~」
2020年6月30日(火)16:00~18:00
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.e-butsuryu.jp/event/2702/
■ 物流塾のホームページにコラムを寄稿しました!
「物流という社会インフラを死守するために(下)」
以下からご覧ください。
https://butsuryuujuku.net/colum/461/
■ 日本カイゼンプロジェクトのホームページに2本目の動画が掲載されました!
「工場内物流の改革」
以下からご覧ください。
https://www.kaizenproject.jp/
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/