どこの会社でも多かれ少なかれ物流コストがかかっています。これは金融機関など一見物流に関係のなさそうに思える会社であっても同様です。なぜなら書類発送などの物流コストがかかっていますし、人の移動に関わるコストもある意味物流コストと言えるからです。
ということでまずは物流コストに存在するムダを削減することで30%コストを下げましょう。今まで物流コスト改善に取り組んだことにない会社であればそれを半減するくらいの目標を立ててちょうどいいような気がします。
ここで行っていくことが「改善」です。改善の優等生と言えば製造業ですね。全従業員に至るまで改善活動が浸透しています。従業員は毎月何かしらの「改善提案」をすることが義務づけられている会社も多いことでしょう。
「改善に終わりなし。今が最低。」とはよく言ったものです。改善のステップが進めば次のネタが出てくるということです。
もちろん、効果の大きさは徐々に小さくなるかもしれません。しかし改善ネタが尽きることだけはないはずです。
ネタが尽きたと感じたら他社を見てみること、第三者に現場を見てもらうことで打破できますのでぜひこれを覚えておいてくださいね。
さて物流コスト削減ですが、今行っている物流業務の中でいかにもムダと思われるものを抽出するわけですが、その時にとても効果的な視点があります。
その効果的視点とは・・・・。
それはズバリ、「お客様がお金を払っても良いと感じる仕事かどうか」という視点です。これについてさらに効果的な抽出方法は第三者に見てもらうことです。
何も他社の人に見てもらうことが「第三者」と言うことではありません。自社内の全く関係のない部署の人に見てもらえばいいのです。
人事課の人に出荷業務を見てもらう、経理課の人にピッキング業務を見てもらう、営業部の人に梱包業務を見てもらう、このような機会を設けることが重要です。
そしてその人たちの目から見て「こんなことにお金を払いたくないな」と感じられる点があったらそこが改善ポイントの糸口になるはずです。
もし第三者からいろいろな指摘があったとしたらぜひ謙虚な態度で耳を傾けましょう。そこで決して言い訳をしないことです。自分たちのやっていることはとかく正当化したいものですが、第三者の意見はそれにも増して正しい可能性があるものです。
次回に続きます。
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