サプライチェーンが重要視されてきているこの時代にありましては単独の保管だけというニーズにとどまらなくなってきている気がします。
3PL業者はサプライチェーンの全般に関わり、保管であれば倉庫業者、輸送であれば運送業者にそれぞれ発注し全体をコーディネートする活動を行っています。
3PL事業に携わっていない倉庫業者も運送業者とアライアンスを組んでともに一貫した物流業務を受注することは十分に可能です。
荷主の立場に立って考えてみましょう。在庫については倉庫業者、そこからの発送については運送業者、在庫補充についてはメーカーや商社に連絡することは煩わしいと感じます。
そこでもし荷主から在庫保管の話が舞い込んできたならばその前後の物流についても受注できる旨話をしてみましょう。
荷主はより便利でサービス度の高い物流を求めているのです。それぞれの物流機能ごとに分けて発注し、日々調整業務を行っているのであれば、ワンストップで対応してくれる業者には魅力を感じることでしょう。
メーカーの倉庫であれば、そこに保管されている在庫が見えるように工夫することが肝要です。それはなぜでしょうか。
メーカーが工場外に倉庫を持つと、そこに送り込まれた在庫は見えなくなります。これをライン近くに個別保管したとしたらどうでしょう?製造部門はいつもその在庫が目に触れるわけですからそれを意識せざるを得ません。
このように在庫を見える化することで余分な在庫を持たないような意識につながるメリットがあります。そのエリアに置ききれなかったら生産を止めるようなアクションにもつながるのです。
メーカーにおける物流倉庫業務とは生産をコントロールするような役割をも担っているのだという意識で仕事をしていきましょう。
こうすることによって会社全体の効率に寄与することにつながり、物流の価値が高まると考えられるのです。
いかがでしょうか。物流倉庫業務は工夫次第でそのバリューが高まり、ユーザーに喜ばれる存在になりうることがご理解いただけたのではないでしょうか。
ぜひ今までの延長線上だけではなく、視点を広げてビジネスを拡大することを考えてみましょう。
■ 物流セミナー情報
1.東京で会場とオンラインの併用開催で物流標準時間のセミナーを実施します!
「物流作業の生産性を劇的に向上する魔法のツール
物流標準時間の導入とその活用法」
2020年9月24日(木)10:00~17:00
詳細は以下からお願いいたします。
http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/logistics/post-18713/
2.構内物流のウエブセミナーを実施します!
「生産ラインを高効率にする!高品質な製品をつくる!
3ステップ式 構内物流カイゼンの具体的な進め方」
2020年 9月28日(水)10:00~17:00
詳細は以下からお願いいたします。
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/4133
3.大阪で輸送改善のセミナーを実施します!
「トラック輸送の効率化 輸送の見直し&輸送コスト削減
物流コストの60%を占める輸送費にメスを入れる!」
2020年9月29日(火) 9:45 ~ 16:45
詳細は以下からお願いいたします。
https://www.opmia.or.jp/seminar/7008
■ 工場管理に連載を開始しました!
「品質向上につなげる 構内物流標準化マニュアル
9月号:工場物流の実態を再認識せよ」
https://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■ 物流塾のホームページにコラムを寄稿しました!
「顧客に喜ばれる物流事業者とは(下)」
以下からご覧ください。
https://butsuryuujuku.net/colum/567/
■ 日本カイゼンプロジェクトのホームページに2本目の動画が掲載されました!
「工場内物流の改革」
以下からご覧ください。
https://www.kaizenproject.jp/
■『3つの役割を果たす!構内物流改善の進め方』
カイゼンベース株式会社とKein物流改善研究所との協働制作講座が完成しました!
物流のE-learningは珍しいかもしれません。一部無料で見られますので皆さんもアクセスしてみて下さいね。
https://www.kaizen-base.com/contents/logi-42826/
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/