「当然」という考え方はどの会社も持っていることだと思います。だからこそそれをブレークスルーしていくことが望ましいのではないでしょうか。
何故なら業界として「当然」と思われていることはどの会社でも同じ対応をしていると考えられるからです。つまりその中で他社と違ったことをやれば「目立つ」のです。目立てば顧客から注目されることになるのです。
もし受注リードタイムを2日から1日に短縮できれば、顧客はその1日を別の業務に充てることができるのです。その1日分の在庫を減らすこともできるのです。
この受注リードタイム短縮は顧客にとって大変喜ばれるサービスに違いありませんので、ぜひ対応を考えていっていただきたいと思います。
次に「納入リードタイム」について考えてみましょう。
この納入リードタイムとは、顧客の荷物を引き取ってから指定場所へ届けるまでの時間です。この時間にはいろいろな機能が含まれている可能性があります。
たとえば荷物の仕分けや詰め替え作業、梱包作業や実輸送、通関業務などが考えられます。
それぞれの機能ごとにそれにかかる時間を短縮する努力が必要です。仕分けや詰め替え、梱包作業などを行う際に、「待ち時間」が存在していないでしょうか。
もちろん各工程の処理能力がありますから、すべての顧客の荷を待たせずに作業に取り掛かることは困難かもしれません。
しかし待ち時間を当たり前のこととせずに「縮める改善」は不可欠です。各機能で少しずつ短縮することで納入リードタイムが1日短縮することはありうることです。
作業自体の効率化も当然必要になってきます。仕分け作業を5分かけていたものを4分に短縮する、そのためにレイアウト改善や歩行改善を行うなどの「作業改善」が必要になるのです。
輸送リードタイムを短縮する取組は行われていると思います。経由地を含めたルート改善やクロスドックでの滞留時間の短縮などを行いつつ、さらに改善の余地が無いかを検証していきましょう。
これによって数時間のリードタイム短縮が可能かもしれません。ちりも積もれば山となる、のです。
次回に続きます。
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