物流の決定的な弱点はデータでものごとを判断しないことです。いつでもカンコツで行うため、常にロスを抱えた仕事になるのです。
積載率管理も勘で判断しますので、甘めの結果となり改善につながりづらい実態があります。そこで今後はぜひ物流をデータ管理していく流れをつくりたいものです。
物流現場を管理状態に置くことは何が何でも必要です。そしてすべて数字で判断する習慣を身につけることが求められるのです。
筆者が今まで多くの物流現場を見てきて感じることはデータベースが不備だということです。これはデータで管理していく習慣が無いため、データベースの必要性を感じていないことが要因にありそうです。
今後データに基づくマネジメントを啓蒙していくと同時に、物流データ管理を容易に実行できるシステムがあるとよいと思います。
物流データで欠かすことのできないデータは荷姿データです。荷物の「タテ・ヨコ・タカサ」と荷姿重量です。
このデータだけは持っていないと厳密な物流管理は不可能です。物流エリア計算もできなければ輸送のための荷量計算もできないからです。
それにもかかわらず実際に倉庫で保管ができ、トラックで輸送できているのはなぜでしょうか。それは間違いなく「多め」にエリアを確保し、「多め」にトラックを配車していることに他なりません。
つまり物流資源をムダに使っていることであり、利益を落として物流を行っているということなのです。
ですからデータに基づくマネジメントを実施するだけでもかなりの確率で効率は上がるはずです。ムダであったスペースを縮め、ムダであったトラック台数を減らすことができます。
システム提供会社はこの物流データベースをシステムとして提供するとともに、できれば物流データの作成まで請け負ったらよいビジネスになると思います。
多くの会社が物流データを作成できないことにそもそもの問題があるわけですから。
そして同時にビジネスレポートまで自動で作成してくれるシステムだとありがたいですね。たとえば昨日のルート別積載率ですとか、倉庫保管効率などをKPIとして出してくれると助かります。
このような業務をやっている会社でも多くは手作業でデータ管理を行い、レポート作成を実施しています。それをサポートできるシステムであれば、きっと喜ばれることでしょう。
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2018年8月31日(金)10:00~16:30
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