物流はボリュームを集めれば集めるほど効率化が進みます。その意味でも複数の部署や会社で共同化するメリットは大きいと考えられます。
まずは会社内の物流情報を集めてみましょう。きっと物流ロスが見つかると思います。そこを多少の調整を行ってでも共同化を図ることをお勧めします。
ここでいうところの「多少の調整」とは、届け先に向けての出発時刻の調整や納期調整などを指します。これが全くできないということであれば共同化は難しいかもしれませんが、そのようなケースは少ないのではないでしょうか。
もし社内で物流情報を統制でき、もうこれ以上共同化の余地がないということになれば、次は他社との共同化を考えましょう。
これは少々困難なことに直面するかもしれません。たとえば次のようなことが予想されます。
・ どちらの会社が契約している運送会社を使うのか
・ お互い別々に保有している輸送システムはどちらのものを使うのか
・ 荷姿が異なるために積み重ならない問題をどう解決するのか
・ コストダウンメリットが出た際に、どうやって分配するのか
共同化の開始前にこういった発生すると思われる課題をまず解消するか、解決策や妥協案を検討しておくと良いでしょう。
こういったことを想定せずに活動を先行させてしまうと、「やったけど効果がなかった」ということにつながりかねません。
共同化というと、まず頭に浮かぶのは輸送だと思います。なぜなら輸送に伴う問題が顕在化しつつあることや、物流コストの中でも最も比率が高いからです。
輸送を共同化することを進めることはとても重要です。しかしそれと同時に実行すると効果があると思われるものが荷姿容器の共同化ではないでしょうか。
先ほどの課題でも触れましたが、容器が異なると積み重ねができないのです。これを解決することはトラック積載率の向上に大いに寄与するのです。
次回に続きます。
■≪第20回≫メーカー・流通研究会を実施します!
『参加者だけにこっそりお見せします! 物流会社選定の舞台裏
~メーカー荷主は物流会社をこうして選んでいる!~』
日 時:10月21日(金)講演 16:30~18:30
場 所:国際物流総合研究所 セミナールーム
東京都中央区日本橋人形町1-6-10 ユニコム人形町ビル7F
詳細は以下をご参照ください。
http://www.e-butsuryu.jp/seminars/543
■日刊工業新聞社 工場管理 新連載スタート!
「工場全体を効率化できる 物流のトリセツ
『第1回物流タコツボ論を解消して工場改革に貢献せよ』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第14回 保管品質向上と倉庫改善取組みのポイント』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!
「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/