サプライチェーンの効率化を最大限にするためには「ものづくりの場」や「物流倉庫の場」についても考慮する必要があります。
この「場所」の問題ですが一番頭に浮かぶのは物流の効率化でしょう。物流の原理原則として「運ばない」ということを考える必要があるのです。
消費地でものづくりを行うことは鉄則ですね。今や中小メーカーであっても海外進出する時代です。顧客の近くで生産することでサプライチェーンの効率化を担うことになるのです。
このような現地化のニーズに応えるべく現地物流について的確なアドバイスをできると良いと思います。まさに頼られる物流会社ということになり、物流の地位向上につながることは間違いないでしょう。
消費地でものづくりを行うという原理原則以外にも「関税」の問題も考慮する必要があるのではないでしょうか。FTAなどにより関税がかからない国間で貿易をするように最初から考えていくということです。
物流会社の中には国際貿易に明るい会社もありますので、この点でのアドバイスもまた顧客にとってのバリューとなります。当然物流の地位向上に寄与することは言うまでもありません。
どこでつくりどこへ送ることがベストなのか、物流の視点、関税の視点、その他のさまざまな要因を組み合わせてアドバイスできるとベストです。
大企業であれば当然に社内で検討されるようなポイントが中小企業では見落とされがちです。その隙間を埋められるようなアクションをとることができる物流事業者は重宝がられます。
以上のような活動は実作業ということではなく無形のノウハウです。今必要とされているのはこういったスペシャルなノウハウなのです。
実物流業務では差がつかないというお話をさせていただきました。もっというとどこの会社でもできるような仕事は価格競争になるということであり、顧客からバリューとして感じてもらえないということです。
そうではなく「他社が容易にまねできない」ノウハウを顧客にそれなりの価格で提供できれば物流も見直される余地があると考えられるのです。
このような状況になって初めて「物流の地位向上」を図ることができます。物流の認知度を上げる、物流の地位を向上する、物流の対価を適正化する、これらはすべて「物流提供側」で実施すべきアイテムなのです。
国がこうしてくれれば、荷主がこう変わってくれればなど他力本願の姿勢では「物流の地位向上」は夢のまた夢です。
アクションすべきは物流に携わる一人ひとりなのです。
■6月24日(水) 日本IE協会で講演を行います!
「物流標準時間の導入とその活用法」
物流管理が不十分といった「物流マネジメントの問題」が浮き彫りになっています。製造現場で当たり前に使われている管理技術も物流現場では整備されていません。物流コストを明確に示せず「不十分な見積もり」が挙げられます。顧客に対してかかるコストを定量化できないために正確な見積もりができないのです。
また、作業手順や作業ペースを作業者任せにし、作業者が「仕事量に関わらず自分の持ち時間を目いっぱい使って作業を行う」といった現象も多く見受けられます。
もう物流マネジメントができないという時代ではありません。物流作業を定量化し、きっちりとした管理を行うことで会社収益に貢献していきましょう。
物流作業を定量化するために物流標準時間を導入し、活用することで会社収益向上に貢献しましょう!ぜひ、この機会のご参加をお待ちしております。
http://www.j-ie.com/activity/ie-seminar/management-innovation/post-18713/
■講演DVDが発売されました!
「成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略 」
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■日刊工業新聞社 工場管理 に連載中!
「工場はまだまだ改善余地がいっぱい!
工場管理者のための物流改善ネタ出し講座」
6月号 第11回 宝の山を掘ろう 物流管理編
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★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
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『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/