物流に関する基礎知識は途中から物流の仕事に就くことになった人は意図的に学ぶ必要があります。なぜなら物流には特殊な用語が多く、これが職場では当たり前に使われているからです。
もし言葉がチンプンカンプンであったとすると、仕事をこなすことができずにストレスだけが溜まってしまいがちです。
そうならないためにも、まずは基本中の基本を書籍から学ぶとよいと思います。この時に使う書籍としましては、前回紹介したロジスティクス管理テキストが最適です。
物流の基礎知識とともに知っておくべき知識として「生産管理」が挙げられます。
最近は物流管理という狭い範囲だけを見ていくべきではありません。今やサプライチェーン全体を見ていくことが求められているからです。
特に物流はものを動かす立場にあるため、サプライチェーンのいたるところで出番があります。その中ではリードタイムを短縮する目的での在庫の話が出てきます。
ものの買い方やつくり方の結果として在庫が発生します。サプライチェーン上では極力在庫を少なくしたいわけですから、買い方やつくり方を工夫することが重要になってくるのです。
実はこういった在庫管理について学ぶ最も効果的な方法が生産管理について勉強することです。物流には在庫管理や生産管理は関係ないと考えている人を見かけますが、これは大きな間違いです。
特に今後営業拡大したいと考えている物流会社の営業担当者にとって生産管理の知識は必須です。ではどのように学んだらよいでしょうか。
メーカー荷主といろいろな話をすることが一つの方法です。グローバルサプライチェーンを持っている会社と話をするとさまざまな学びがあると思います。
そのような顧客がいない場合にはやはり書籍から学ぶことになります。やさしく解説している書籍として日刊工業新聞社の「月刊工場管理」はお勧めです。いろいろな会社の事例がたくさん紹介されています。
在庫削減のポイントやリードタイム短縮の方法を学ぶことができます。
できれば会社の教育カリキュラムの中に生産管理を入れるとよいでしょう。
次回に続きます。
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/
工場管理 好評連載中! 1月号「工場収益をメキメキ向上させる!工場管理者のための物流アウトソース成功の秘訣 第4回 正しい物流アウトソースのステップ(2)」
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