物流品質を類型化すると次のようになります。「納期通りの納入」、「指定場所への納入」、「注文通りの商品」、「注文通りの数量」、「注文通りの品質」です。
この内「注文通りの品質」には梱包品質が含まれています。梱包は商品を保管したり移動させたりするために必要です。つまり物流のために存在するのが梱包なのです。
この梱包についても品質の定義が必要になります。その梱包品質とは・・・。
・ 異物混入が無いこと
・ 同梱物の入れ忘れ・入れ間違いが無いこと
・ 段ボール梱包資材使用による不具合が無いこと
・ 木製梱包資材使用による不具合が無いこと
・ リターナブル容器不良による不具合が無いこと
・ 緩衝材使用による不具合が無いこと
が挙げられます。これらが発生しないような梱包を行っていく必要があるのです。
ではそれぞれどのような現象なのか、それを防ぐためにはどのようにしたらよいのかについて確認していきましょう。
まず「異物混入」について。これはその名の通り、製品以外の異物が梱包の中に混入することを指します。たとえば梱包時に使用する工具やテープ、作業者の私物などの混入が考えられます。
カッターナイフなどが混入していたら、場合によってはユーザーが怪我をすることもあり得ます。梱包現場の5Sを徹底することと、「今使わないもの」は梱包現場に持ち込まないなどのルールを作ってそれを守ることが必要になります。
「同梱物の入れ忘れ・入れ間違い」とは、取扱説明書や品質保証書など製品と一緒に同梱し、お客様のもとへと届ける必要があるものの間違いです。
取扱説明書は見た目も似ているため、間違いが発生しやすいアイテムです。そこでピッキング時にミスが発生しないように識別できるマークを入れる、色を変える、バーコードチェックを行うなどの対策が必要になるでしょう。
「段ボール梱包資材使用による不具合」には段ボール強度不良で製品にダメージを与えたり、段ボール片が製品に付着し汚れを発生させたりすることが考えられます。
梱包設計時に強度試験を行う、簡単に破れてごみを発生させない資材を使うなどといった対策が必要になります。
次回に続きます。
■8月9日(火)に大阪でセミナーを実施します!
「梱包・出荷ライン」ポカミス防止と作業効率向上
出荷ミスを防ぐとともに、梱包作業性向上について実習を通して体感していただきます!
お申し込みは以下からお願いいたします。
http://www.opmia.or.jp/seminar/1475
■毎週水曜日、日刊工業新聞に連載を始めました!
タイトルは「企業を進化させるSCM」です。
当面「調達物流」をテーマに展開してまいります。
モノづくりのページに掲載されていますので、ぜひお読みになって下さい!
http://www.nikkan.co.jp/info/
■日刊工業新聞社 工場管理 好評連載中!
「物流筋力を高めろ! 物流キーマンパワーアップ道場・第12回
『物流をデザインできるスタッフを育てよう(上)』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第11回 物流人材育成の基本』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!
「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/