物流工程の一つに梱包作業があります。この作業は機械化されているものも一部でありますが、手作業で一つひとつ行っていくパターンの方が多いようです。
この梱包作業が人による手作業であるからには極力効率的な作業にしていきたいものです。
前回のテーマでも少し触れましたが、梱包作業の一つに「袋詰め作業」があります。小さな製品を小さなポリ袋に入れていく作業は簡単なようですが結構神経を使うものです。
この「袋詰め作業」の効率化について考えてみましょう。
まず「袋詰め作業」のメイン作業はというと、製品を袋に入れる、という作業になります。袋に入れて封をしたところで付加価値が生まれます。
ではこれ以外にはどういった作業があるでしょうか。製品を準備する、ポリ袋を準備する、完成品を運搬するといった作業が考えられます。
まずメインの作業である「袋詰め」とこれらの作業の分担を分けましょう。なぜならこれらをいっしょくたにすると本業である「袋詰め作業」のペースが乱され、効率を落とすからです。
別の人が「製品・ポリ袋」を袋詰め作業者に渡す作業、完成品を引き取る作業を担当します。その心は、その人が袋詰め作業のペースメーカー的役割を果たし、倉庫内作業効率を上げることにあります。
次に袋詰めの作業改善です。作業者は袋を取り、袋を広げ、製品を取り袋の中に入れ、封をする、という手順で作業を進めていくと思われます。
この工程以外の作業があったらそこを改善する必要があります。例えば袋を入れてある梱包を開くとか、封をするために使うホチキスの針を補充するといった作業です。
梱包を開く、針を補充するといった作業は梱包作業中に行わないようにします。そのためには別の人が行う、あるいはその人が針の十分入ったホチキスを作業開始時に届ける、といった改善をすることで前述のムダを省くようにします。
よくポリ袋に入れた後ラベルを貼付する作業があります。袋詰めをすべて行った後にやるべきか、袋詰めの都度貼り付けるか迷うところです。これについては次回にお話いたします。
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