物流品質には間違った製品を届けてしまう誤品や数量を間違える誤数、製品を損傷してしまう破損があります。
ただしこれに加えてドライバー品質なども重要な物流品質です。お客様の所に製品を届けに行ったドライバーの身なりや態度は直接お客様に評価されますので、社員教育は大切になってくるのです。
物流会社は誤配送をデータとして把握しておかなければなりません。一般的に誤配率として把握します。この率はppm(百万分のいくつ)レベルであることがポイントです。
誤配率がパーセントレベルですとちょっと心もとない会社だと判断されるでしょう。皆さんが通信販売で間違った品が届くということはまず無いのではないでしょうか。これが日本の物流品質の実力なのです。
これは結果系の指標ですが、要因系の指標としては倉庫内での誤ピッキング率や製品破損などが挙げられます。倉庫内で見つけることで社外への流出を防ぐことができます。そこでこの要因系指標は必ず管理し、流出不良率を下げるようにするとともに社内での品質不良を減らす改善につなげていきたいものです。
物流の命ともいえる納期管理ですが、本日中に終える、などといったラフな管理では困ります。この仕事は何時何分までに終える、この製品は何時何分に出荷するといった管理が望まれます。これらはどちらかというと要因系の指標ということになります。
結果系の指標として納期順守率は代表的ですね。納期をもう少し細かくすると納入時刻遵守率ということになります。
だんだんと物流に関する日々の管理では何をしなければならないかが見えてきたのではないでしょうか。
こういった管理自体ができているかどうかも管理していくことが望ましいでしょう。そこで管理の状況を把握するためにいくつかある管理のポイントを見ていきましょう。
まずSQDCを日々そして月々管理していることをチェックします。これは物流現場に設置する管理ボードにそれぞれの指標の目標と実績を記した管理グラフが掲示されていること、そして実際にタイムリーに記入されていることをチェックします。
管理の中で重要なアイテムが人財育成の計画とその実績管理でしょう。作業者個人別に今年度は何を教えていくのか、向上させるレベルはどれくらいかなどを表で管理していきましょう。
いかがでしょうか。物流はどちらかというと日々の管理が苦手だと言われます。しかしここは少し努力をして日々の管理を行うように努めましょう。
その結果として物流品質向上や効率化、安全の確保などができるようになります。そしてそれが顧客に評価されビジネスが拡大することもあるのです。
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