物流現場の管理監督者は自らの役割をきちんと認識しておく必要があります。個々の物流現場の実績がその集合体である物流センターの実績となり、それぞれの物流センターの成績が会社全体の成績につながります。
当たり前のことかもしれませんが、個々の物流現場がいかに良い実績を示すかで会社の収益性に影響を及ぼします。
そこでとても大切になってくるのが物流管理監督者の現場のマネジメントだということになります。強い会社は強い現場から生まれます。その強い現場をつくるのは監督者なのです。
では物流現場の監督者は具体的にどのようなマネジメントをしていったらよいのでしょうか。その点について少し考えてみましょう。
まず必要なことの第一歩が日々の実績がわかるということでしょう。自分たちが行った仕事の結果がどうだったのかを知る必要があります。
ではなぜ日々実績を管理しなければならないのでしょうか。会社によっては月次を占めてはじめてパフォーマンスが良かったのか悪かったのかを知るというケースがあります。
考えてみましょう。もし月次でパフォーマンスが悪かったということが翌月半ばにわかったとしたら・・・。
何かしら問題があって悪い結果が出たとしたら、その問題への対応まで一か月半費やしてしまうことになります。
もしこの情報が日々わかるとしたらその時点でアクションを取れるのです。だから物流監督者は日々の実績管理を行っていく必要があるのです。
日々の売上高、経費、収支を把握していきましょう。これが最低限把握するべきデータということになります。
では次に把握すべきデータには何があるでしょうか。物流監督者はコストだけを把握しているわけではないのでSQDCMの各視点で見ていく必要があります。
先ほどの事例がコストに関する結果系指標の把握でしたのでそれにつながる要因について見ていきましょう。
物流現場で利益を上げるためには売り上げを増やすか経費を減らすかのどちらかになります。現場監督者が特に気を配らなければならないのは経費のゾーンでしょう。
ではその経費の中で最も大きな比率を占めるものは何でしょうか。多分人件費ではないかと思います。
次回に続きます。
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