物流管理は物流センター単位で見ていくことも必要ですが、センター目標を達成するためには作業者個人単位でも見ていく必要があります。
前回ご紹介した1人1時間あたり出来高はまさにそれにミートするKPIだといえそうです。ですからこれを使いながら作業者各人が生産性を意識することが大切になってくるわけです。
前回の例では1人が1時間にさばける出荷伝票の枚数でした。これは職場、職場で変えていっても構いません。
1人1時間あたり運搬量でもよいでしょうし、1人1時間あたりピッキング行数でもよいでしょう。それぞれの職場にふさわしいKPIを考えてみましょう。
これにつきましても日々の目標を設定し、達成できたかできなかったかを把握していきます。このデータは部下の査定にもつなげることができますので、労務管理の観点からも実施していきたいところです。
長時間労働が問題視されていますが、労働時間管理も併せて実施していきましょう。この時間ですが生産性の観点からも重要ですが、部下の健康管理の視点からもきっちりとした日々管理を行っていきたいものです。
望ましくないのは上司による突発業務指示です。夕方になって突発業務指示をかけると部下は残業せざるを得なくなります。
ですから管理監督者は「5時以降に新たな指示をかけない」などの決めごとをしておくとよいかもしれません。
突発指示による残業時間も日々管理上のKPIになり得るかもしれません。このKPIはどちらかというと管理監督者のマネジメントレベルを評価する指標になるでしょう。
その日が終わった時点で当日の仕事がよかったのか悪かったのかを測定できることを目指しましょう。繰り返しになりますが、簡単にできてポイントを掴めることです。
はい、それでは日々管理を明日からでも実施していきましょう!
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