物流現場では日々収支としてみなし粗利を把握していく重要性についてお話してきました。そのポイントは労務コストを把握することでした。
これはそれほど難しいことではないのでぜひ取り組んでいただきたいと思います。しかしもっと簡単に今日から管理する方法もあります。
それは出来高管理です。一日でどれくらいの業務量をこなしたのかを見ていくやり方です。
たとえば出荷業務。KPIを出荷伝票とし、それの枚数を把握していくのです。生産性ですから、枚数と共に投入労働工数も把握しましょう。
たとえば一日の出荷伝票が950枚でその日に投入した労働工数が8時間勤務で5人とすれば40時間だとしましょう。
そうすると1人1時間あたりの出荷伝票は23.75枚です。この枚数を日々管理していきます。できれば目標値を定めたいところです。
その目標に対して日々どうだったのかをフォローしていくことが物流管理だということになります。たとえば目標達成日は〇、未達成日は×として見ていきます。
ある月の稼働日数が22日とし、〇が13、×が9だったとしたら、13勝9敗、勝率59%ということになります。
物流管理監督者のコミットメントはこの勝率でもよいかもしれません。仮にコミットメントが勝率60%とすれば年間でそれを達成した監督者は合格だということになります。
要は日々の管理をいかに容易に、しかも要点をついて日々管理できるか、ということです。背伸びをしすぎて途中で挫折してしまっては意味がありません。
会社単位では実際の財務値で見ていきますが、物流センターでは「みなし粗利」を、もう少し容易にしたいのであれば1人1時間あたりの生産性で見ていくことをお勧めします。
次回に続きます。
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