物流職場の管理単位はどれくらいのメッシュでしょうか。年単位?これでは管理していることにはなりません。月単位?多くの会社で取り組んでいるレベルです。でもこれでも少し粗いかもしれません。
やはり管理単位は日ではないでしょうか。1日が終わった段階でその日に予定していたことを達成できたのかどうかを把握することが最低限の物流管理ととらえるべきです。
生産現場では時間ごと管理を実施しています。また常時デジタル表示で「今」の計画台数と実績台数が見られるようになっておりその意味で管理のメッシュは「都度」ということになります。
物流現場でもできるものであれば「都度」管理が望ましい姿だと思います。今それができないのは物流作業計画が細かい時間で作成されていないからです。
では日々管理していく際に必要なものは何でしょうか。まずマクロの視点から見てみましょう。それは物流センターの収支です。
その日その日の売上からその日にかかった経費を差し引き、利益を計算します。会社によってそのデータをタイムリーにとれるかどうかがポイントになります。
特に経費の部分について費目によっては取りづらいものがあるかもしれません。たとえば出荷梱包に使用する段ボールやエアキャップなどの緩衝材は使用金額を正確に把握できるでしょうか。
その日に使った電力や水道費などは把握できますでしょうか。
本音で言うと、そういった部分は難しいかもしれませんね。だとしたらその部分は使わない、あるいはみなし値で織り込むやり方もあるかと思います。
しかし必ず把握しなければならないものがあります。それは人件費です。前日に投入した労働時間を把握し、時間あたり労務費単価に乗じて労務コストを把握します。
極論すれば売上高と労務コストだけでパフォーマンスを見ていくことでもよいかもしれません。売上高から労務コストを差し引いたものを「みなし粗利」とします。
会社が目標とする営業利益を達成するためにはこのみなし粗利をどの水準に設定すべきかを明確にします。
日々の管理の中ではこの水準を達成できていることを確認します。これはセンター長の仕事になります。もし達成していなければ何かしらの対策を打たなければなりません。
なぜなら未達のままだと会社全体で目標利益を達成できなくなるからです。
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