サプライチェーンは本来であればディマンドチェーンであるべきではないでしょうか。お客様を起点として、お客様が求める製品を超短納期でお届けすることが物流の使命でもあるのです。
自分たちのモノづくりの効率だけ優先し、お客様が欲しい時に品切れを起こしているようでは話になりませんよね。
一方で品切れを恐れるあまり、在庫を多く持ちすぎることも問題です。品切れを起こさないためには在庫を持つという方法は一理あります。
しかし実際には在庫が多すぎて何がどこに置いてあるのかがわからなくなることがあります。結果的に欠品。実際にモノはあるのに次工程に供給できないことが発生しているのです。
できるだけ在庫を持たずにお客様の満足に応えていくことこそが私たちが考えなければならないことなのです。
物流はこの課題にどのように対応していったらよいでしょうか。物流は常に現物在庫を目にすることができる立場にあります。
モノの動きも手に取るようにわかります。ですからこの特殊な立場を利用して「売り逃し防止」に貢献していくことに努めましょう。
そこで重要になってくるのが「情報伝達」ではないでしょうか。
物流倉庫でモノの動きを見ながら、その状況を責任部署に伝えていくことです。責任部署も常にコンピューターの画面を見ているわけではありません。
営業部門であれば販路拡大が主業務であるため、在庫管理を含めた物流的業務は物流部署に任せがちです。つまり彼らの手が薄くなりそうな領域をカバーしていくことが物流の仕事なのです。
営業部門だけではなく、生産部門にも情報を伝達していきます。情報が早ければ早いほどアクションが早まったり、そのアクションのための検討時間を確保できたりするからです。
物流が行うべき在庫管理業務の基本はここにあると思います。生産指示とまでいかずとも、アラームを発信することはできるのです。
判断は営業部門や生産部門といった責任部署がやればよい話です。その元となる情報はぜひ物流から投げかけたいものです。
次回に続きます。
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