物流管理に携わっている人は物流5機能、つまり輸送・保管・荷役・包装・流通加工がメインのフィールドではないでしょうか。
この領域に物流情報管理を加えた5+1機能が物流の基本機能だといえそうです。一方で昨今はサプライチェーンという範囲でものごとが判断されますので、基本機能以外の領域についても知識を確保するとともに対応が必要でしょう。
物流の効率を左右するものの筆頭が在庫です。今までもお伝えしてきた通り、この在庫コントロールを私たちができるようになることこそが物流効率化への近道だといえるのです。
そこで最初に学ぶべきことは今管理している在庫の発生要因ではないでしょうか。私たちは倉庫保管業務を行っていますから、在庫の多少について一番よくわかっているはずです。
ではその在庫が発生する要因は何でしょうか。工場の完成品在庫であれば、工場の最終工程のモノづくりのやり方がポイントになります。
これは中間品在庫でも同様です。ロット生産を行っている場合、今必要でないものが多く存在する一方で、次工程から求められているものが品切れしているという実態があるのではないでしょうか。
私たちは最低でも在庫の多少について、生産工程にフィードバックする責務を負っています。つまり欠品を発生させることは生産管理もさることながら、私たちの物流管理の責任でもあるわけです。
前工程に在庫状況を伝えていくことは最低限の物流管理の範囲と考えましょう。私たちはもう一歩前進し、生産管理領域に踏み込んでいくことが求められます。
そのためには生産工程のしくみについても学んでおく必要がありそうです。
生産のしくみはロット生産なのか?それとも1個づくり生産なのか?ロット生産の場合、ロットの大きさはどれくらいなのか?段取り替えにどれくらいの時間を要するのか?
物流だけを見ていると、このような側面には触れていないと思います。ですからまずは生産のしくみにつてじっくりと時間をかけてでも学んでいく姿勢を持ちたいものです。
次回に続きます。
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