自社内だけを見ているだけではどこまで改善を進めたらよいのかが分からないかもしれません。やはり必要なことは外を見ること。そして刺激を受けることです。
物流倉庫で自分たちは息つく暇もなく、あわただしく仕事をしていると思っているかもしれません。ただしその感じ方はあくまでも自分たちの主観的な感じ方であることがほとんどでしょう。
そう感じている倉庫の生産密度は別の職場の半分以下であることはざらにあることです。こういった主観的感覚が当たり前に感じてしまうことが怖いところです。
なぜなら、その忙しさがどこよりも大変であると思い込み、改善をしようという気にならないからです。そうこうしている内にライバル会社は改善を進め、その会社の2倍、3倍の労働密度で仕事をしていくのです。
これにかなうはずありません。大きな差をつけられて、その会社は沈んで行ってしまうことでしょう。そうならないためにも「外を見ること」を心がけることです。
よく得意先から値下げ要請があって困っているという話を聞きます。これは困るどころか改善を進めるチャンスだと考えた方がよさそうです。
改善をとことんやり尽くしてもう何も出ない状態で値下げ要請が来ると厳しいかもしれませんが、そこまでやり尽くしたという事実はありますでしょうか。
改善をすることなく値下げ要請に頭を抱えている会社がどれだけ多くあることか。本当に息つく暇もなく、倉庫内を常に走り回るような仕事の仕方になっていなければ、その値下げ要請に対応できる体力は十分に残っていると考えられます。
常に同業他社の状況を把握するとともに、改善の進んでいる他業種も見て自社がどのように改善を進めていったらよいのかについて考えてみましょう。
特に物流業の方には製造業を見ることをお勧めします。改善が進んでいることは当然として、人の動きがまったく違うことに驚くはずです。
トップは自ら製造業の改善手法に学び、改善マインドを社員に伝えるように心がけていきましょう。
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
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