販売する時に欠品を発生させたくないということはよく理解できます。だから在庫を持つのだという考え方もわからないではありません。
しかしこの考え方だとどこまで在庫を持ったらよいかが曖昧になります。できれば売れただけ補充するという方式だと在庫も極端に増えずによいかもしれません。
しかし作り側が我儘を言い出します。「これだけまとめてつくらないと効率が悪い」というもっともらしい意見を言い出すのです。
「これだけまとめて」つくることによってロット在庫が増えてしまいます。それよりも小刻みにつくれるようにしてこまめに販売の現場に供給できるようにするべきではないでしょうか。
ものづくり側は販売を支える義務があります。もちろんまとめづくりを行うことを一朝一夕に改善できないかもしれません。
しかしいつまでもものづくり側の言い分をいつまでも認め、販売在庫を持つことを継続することは現実的ではありません。
だから小ロット生産という改善がどんどんと進んできたわけです。いつまでも大ロット生産を続け在庫を持ちながら運営していくと他社から取り残されてしまうでしょう。
いつまでも同じ状況では進歩しません。在庫についても期限を区切りその中で改善するように仕向けなければならないでしょう。
先ほどのまとめづくりについても「いつまでにロットサイズをこれまでにする」といった目標を定め、期限を設けて活動を進めるようにします。
他社はすでに取り組んでいるのです。何もしないで「今楽をする」ことを続けていると他社に大きく引き離されてしまうことでしょう。
個々の在庫にはその在庫の責任者の名前を明記すると効果的です。在庫置場にこの在庫は誰々さんの管理在庫、と表示をするのです。
在庫は金額だけで判断するのではなく、ボリュームでも見ていくことが必要です。なぜならボリュームが膨らむことで場所や容器などのコストが跳ね上がるからです。
個々の在庫責任者は自分の在庫量を適切に管理し、会社の足を引っ張らないようにしていきましょう。
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