在庫マネージャーは社内で在庫に関する啓蒙活動を行っていくタスクを持ちます。できるだけ小さい在庫でサプライチェーンを運営していけるように社内の皆さんの意識を向上させていくことが求められるのです。
そこで当然のことですが、在庫マネージャーは自ら在庫に関する知識を身につけなければなりません。モノの買い方や生産の仕方まで、幅広く在庫発生のメカニズムを習得します。
その上で、社内の関係者に在庫についてレクチャーを行い、理解度を深めてもらうことになります。この活動は繰り返し実施していくことが求められます。
一般的に会議室の中で座学形式による在庫の勉強会を行うことが多いと思われます。これはこれで必要でしょう。レクチャーのプログラムを組み立て、それに基づいて実行していくのです。
それ以外に、できれば「在庫通信」のような社内レターを発行してみてはいかがでしょうか。簡単に読めるドキュメントを配布することで、在庫のポイントについて絞って理解させることができます。
社内報を発行している会社であれば、在庫のページを設け、そこで在庫の考え方について連載していくことでもよいでしょう。
大事なことは在庫について社内の皆さんがポジティブに意識するきっかけを作ることです。そしてなぜ在庫を多く持つことが問題なのかについて少しずつでもよいので理解してもらうことです。
在庫削減のコンテストを仕掛けていくことはいかがでしょうか。最も少ない在庫で運営できた部署を評価したり、在庫改善アイテムについて評価したりすることでモチベーションを向上させていくことも重要ですから。
サプライチェーン・マネジメントの多くの部分が在庫マネジメントです。しかし知識がないために在庫改善できていない会社がたくさんあることも事実です。
在庫マネージャーという考え方がそれを解決するための一つの重要方策であることに間違いありません。
社内の重要ポジションとして、確実に権限と責任を持たせて運用していきましょう。1年後には確実にサプライチェーンの改善が実感できていることと思います。
■工場内物流改善のセミナーを実施します!
『生産ラインを高効率にする!高品質な製品をつくる!
3ステップ式 構内物流カイゼンの具体的な進め方
~陥りやすい物流改革の勘違いと是正方法を理解し、
構内物流で生産統制を行う~』
日 時:2016年12 月6日 (火) 10:00~17:00
場 所:日刊工業新聞社 東京本社 セミナールーム
詳細は以下をご参照ください。
http://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/483
■日刊工業新聞社 工場管理 新連載スタート!
「工場全体を効率化できる 物流のトリセツ
『第3回 誤解だらけの輸送管理』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0007
■日刊工業新聞社 プレス技術 好評連載中!
「暗黒大陸の物流改善大作戦 ~プレス工場を大変身させる秘密の裏ワザ~
『第15回 運搬改善のポイント』」
http://pub.nikkan.co.jp/magazine_series/detail/0003
■プレス技術12月号の特集記事として掲載されました!
「プレス自動化(無人化)における工場物流のポイント」
http://pub.nikkan.co.jp/magazines/detail/00000581#index
★物流インターネットセミナーを始めました!★ ダイジェスト版をご覧いただけます!
『成功の秘訣はココにあった!達人が伝授する荷主会社のための物流アウトソース戦略』
https://www.youtube.com/watch?v=cX5M0n9tA-Y
『中小物流会社のための事業拡大戦略~荷主会社OBが本音で語る 取引したくなる物流会社~』
https://www.youtube.com/watch?v=QarBkSVoxCI
『消費増税はライバルより一歩抜きん出る絶好のチャンスだ!~荷主から選ばれる会社に変身する黄金ルール』
https://www.youtube.com/watch?v=ZBw0o-_BlnE
物流改革で「収益力向上!」「品質力向上!」「人財力向上!」 Kein物流改善研究所
http://www.keinlogi.jp/