物流倉庫の荷受場、出荷場の改善は真っ先に取り組むべき場所ではないでしょうか。この場所でものが詰まると清々とした物流を構築することはできません。
この2つの場所で共通するキーワードは「わかりやすい」です。なぜならトラックドライバーや納入業者など外部の人たちが来て仕事をする場所でもあるからです。
外部の人たちが初めて来たときに迷わずに仕事ができるエリアづくりに努めましょう。
たとえば出荷場であれば、トラックドライバーが積むべき荷物がすぐわかるようにしておくことです。そのためには「トラック単位の荷揃え」を行い、「納品書を準備」し、わかりやすい「表示」を設置しておくことが望ましい姿です。
荷受場であっても同様です。どこに荷降ろしをしたらよいのかが瞬時に判断できるように大きな表示を付けておくようにしましょう。
そして2つの場所でともに改善しなければならないのがトラックからの距離でしょう。荷役時に長距離運搬が求められるとそれだけ時間がかかり、トラックの滞留時間を延ばしてしまいます。
荷降ろし時にあまりに多くの分散されたエリアに荷を仕分けて置いていくこともトラック滞留時間を延長させてしまいます。
ポイントは「第三者の立場」で倉庫を見て判断することです。その意味で効果的だと思われるのは社内の、普段あまり現場と接点のない部署の人の意見を聞いてみることです。
その人たちは倉庫という物流現場にとってはどちらかというと第三者に近いため、外部の人の意見に近いものが得られる可能性があります。
荷受場、出荷場でもう一つ気を配らなければならない場所があります。それは通箱(容器)とパレットの置場です。
これらは納入業者に返却する必要があります。またこれらは汎用的に活用が可能であるため、紛失防止のための管理も必要になります。
時々特定の会社の名前が入ったパレットをその会社とまったく関係のない場所で見かけることがあります。これは本来のルートから外れ、流出してしまった可能性があると考えられます。
多くの会社でパレットや容器の流出(紛失)に悩んでいるようです。しかしこれは会社における管理の仕方に問題があると考えられます。
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