皆さんは普段使っている物流倉庫のレイアウトを改善したことはありますでしょうか。物流はレイアウトに大きく左右される特徴があります。工程と工程が離れたレイアウト設計をすると永遠にその間の運搬が発生してしまうのはその一つの例だと言えます。
ではレイアウトをどのように改善していったらよいでしょうか。その準備として工程分析を実施してみると良いでしょう。
工程分析の結果、運搬や在庫の停滞が見える化されます。今まであまり気にしていなかったような運搬や在庫がたちまち気になりだします。
つまり今の隠れた問題点をいったん表化(おもてか)して認識することが今後のレイアウト改善を行う際に重要になるということです。
レイアウト設定時には良かったものの流れが、時代が経つとともに非効率になることも考えられます。物流量も当時と今とでは大きく異なることが考えられます。
そういった変化を放置していると何となく効率が悪いな、という感覚で仕事を続けることになります。やはり気づいた時に修正するという習慣が必要のようです。
では早速倉庫レイアウトに必要な項目を挙げながら改善検討していきましょう。
倉庫の建屋外にはトラックのポートや待機場が必要になります。
トラックが物流倉庫に積み込みに行くと長時間待たされるという問題が発生しています。この解消のためにはトラックダイヤを定めるとともに荷揃えを行い、トラック荷役時間の低減が求められます。
しかしこれでも自分の積み込み時間よりは前に到着することになるでしょうから、一定のトラック待機場が必要になるのです。
トラックポートの数も適正化しましょう。ある程度トラックが平準化される前提でポートの適正数を算出します。
その数を物流倉庫に設置しなければなりません。またトラックポートは屋根下に設置し、雨天時荷役への配慮を行います。
トラックポートには1つに1台ずつフォークリフトを配置します。その時のフォークリフト置場をレイアウトの中に設ける必要があります。
もちろん、フォークリフトの燃料置場も忘れずに確保しましょう。バッテリーフォークの場合には充電場所が必要になります。
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